毎年1月ごろ見られる雪予報。
子供の頃は「明日学校が休みになるかな」などワクワクしたものです。
ですが、蓋をあけてみると朝は雪が降っていることはなく雨なんて事がよくありませんか?
関東圏の皆さまならわかってくれるはずです。
今回はなぜ関東の雪予報は当たらないのか調べてみました。
なぜ関東圏は当たらないのか
雪予報は他の地域でもよくあります。
しかし関東圏だけ外れているようです。
その理由はなんなのでしょうか?
簡単に言うと太平洋側の方が雪予報が難しいからです。
日本海側の雪予報は「西高東低」の気圧配置からなります。
この配置は比較的わかりやすく、寒気が強いければ強いほど、また風が強いほど大雪になる可能性が上がります。
しかし太平洋側はそう簡単にはいきません。
太平洋側の雪は「南岸低気圧」によるものが殆どです。
これは「低気圧がどこを通るのか」と「雨をもたらす雲の広がり」によって大きく左右されます。
この予想は日本海側の「西高東低」の配置と比べかなり難しいため、予報が外れる事が多くあります。

雪が降るかどうかの微妙な気温
雪が降る時の重要な目安として気温があります。
これは皆さん分かりやすいかと思いますが、関東圏は雪が降るかどうかの微妙な温度なのが殆どです。
大体雪予報の時は地上が2度以下の時。
関東ちょうど境界線の2度の時に予報が出ますよね。
それゆえ判断が難しいのです。
雨や雪はそもそも雪からできています。
雪がだんだんと下に降りていくにつれ、気温が上がり氷から水に変わると雨になり、氷のまま落ちれば雪になります。
この温度が関東圏は微妙なのです。
日本海側ですとマイナスの気温もあるので、雪のまま上空から落ちてきますが、関東圏は雪のままいけるのか、それとも雨になるのか判断が難しいところです。
さらに予報を難しくしている要素が風です。
仮に全層で気温が氷点下となっていれば、問題なく雪のまま地上まで落ちてくると予測できますが、途中南から温かい風が流れ込んでいると雨になります。
この気温予測が正確に出来ないといけませんので大変難しくなります。
上空の空気の温度変化
たまに雨から雪になったなんて事ありませんか?
これは上空の雪が雨に代わる事で周りの空気が冷やされ、それを繰り返していく事で上空の空気全体が冷やされ雪のまま降りてくるのです。
これが続くとどんどん冷やされ、それに降水をもたらす雲がやってくると大雪になります。
気象庁はこの降水量と気温によって予測を立てますが、1度の差でも天気が大きく異なることがあります。
それだけ正確な予測が求められるのです。

朝、雪が降っていなくても注意して
以上の事から朝雪が降っていなくとも段々と雪になる可能性があります。
- 学生の方は足元に注意し
- 社会人の方は交通機関や車に注意
- おうちにいるかたは雪かきに注意
して外にでてくださいね!
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