【結論】アリサ・リュウ選手は16歳で一度引退しています。2年のブランクを経て復帰し、そこから1年で世界女王、2年で五輪金メダルに届きました。
- 2019年、13歳で全米選手権を史上最年少で制覇した早咲きの選手です
- 2022年4月、16歳で現役引退を表明。北京五輪と世界選手権銅メダルの直後でした
- 引退理由は本人の言葉で「スケートだけの生活に飽きてしまい、新しいことに挑戦したかった」
- 2024年3月に復帰し、2025年の世界選手権で初優勝を果たしました
- 2026年2月のミラノ・コルティナ五輪で金メダル。逆転での戴冠でした
アリサ・リュウ選手を調べていくと、多くの方が「一度引退している」という記述に行き当たります。しかも引退したのは16歳で、その2年後に戻ってきています。
ここでは13歳での全米制覇から五輪金メダルまでの流れを年表で追いながら、なぜ16歳で離れ、なぜ戻ってこられたのかを本人の発言をもとに整理します。
【考察】アリサ・リュウはなぜ16歳で引退し、なぜ戻ってこられたのか
私はこう読みます。リュウ選手にとって16歳の引退は「限界」ではなく「所有権の取り戻し」でした。スケートを誰かに与えられた仕事から自分の選択に置き換える作業であり、その作業を終えたからこそ、復帰後の2年でここまで伸びたと考えています。
理由1:引退前のスケートを本人が「仕事」と呼んでいる
根拠は本人の言葉です。復帰後のインタビューで、リュウ選手は引退前の心境を「スケートは私にとって仕事でした」と振り返り、「13歳で全米選手権を優勝してからは、自分がやりたくてやっているなんてまったく思えませんでした」と語っています(web Sportiva)。
さらに「トレーニングもあまり好きじゃなく、試合の完璧な準備ができていませんでした」とも話しています。13歳で頂点に立った選手が、その後の数年を「準備できていない状態」で過ごしていたという自己評価です。ここが引退の核心だと私は見ます。
理由2:離れた2年で「普通の時間」を先に済ませている
引退の決断について、本人は「大学生になる前に、友人や家族と一緒に普通に過ごしたかった」と説明しています。「そういう普通の子どもとしての時間を経験したことがなかったから、このままでは先に進めないと思いました」という言葉も残っています(web Sportiva)。
ブランク中はギターやハイキング、デザインといった時間を過ごしていました。やり残しを抱えたまま競技を続けた場合と比べて、戻ったときの動機が明確になる。この差が復帰後の伸びにつながったと考えます。
理由3:復帰の順番が「世界選手権→五輪」で理想的だった
タイミングも味方しました。2024年3月の復帰から、2025年の世界選手権で初優勝、そして2026年2月の五輪で金メダルという順番です。五輪の前年に世界女王という肩書きを得たことで、本番を「世界女王として臨む」形になりました(スポーツ報知)。
ブランクが2年で収まったことも大きいと見ています。16歳から18歳という体格が固まる時期に離れており、戻ったときには成長期の変化を織り込んだ体で技術を組み直せた可能性があります。
ここまではあくまで編集部の予想であり、断定ではありません。本人が復帰の理由を体系的に語ったわけではないため、今後のインタビューでの発言を待ちたいところです。
13歳での全米制覇から北京五輪まで
リュウ選手は2005年8月8日生まれのアメリカの選手です。名前が広く知られたのは2019年の全米選手権で、13歳という史上最年少で優勝しました(スポーツ報知)。
ジュニア時代にはトリプルアクセルと4回転ルッツを跳んだ選手として注目を集めました(web Sportiva)。10代前半で高難度ジャンプを揃えていた点が、当時の評価を押し上げました。
初めての五輪は2022年の北京大会です。ここで入賞を果たしています。順位については6位とする報道と7位とする報道があり、表記が分かれます。当サイトでは確定できないため「入賞」と記載しています。
そして同じ2022年の世界選手権で銅メダルを獲得しました。16歳でシニアの表彰台に立ったことになります。
2022年4月の引退|本人が語った理由
世界選手権の翌月、2022年4月にリュウ選手は自身のインスタグラムで現役引退を表明しました(スポーツ報知)。五輪に出て、世界選手権で表彰台に上がった直後の決断でした。
当時の発言として、「フィギュアスケートの目標が達成できました」「もうスケートはやりすぎた」という言葉が伝えられています。後年のインタビューで本人は、この時期の心境をこう語っています。
「もうスケートだけの生活に飽きてしまい、新しいことに挑戦したかったんです。物心つく前からスケートだけの人生だったので、自分の足で人生を生きてみたかったのだと思います」
「大学生になったら、引っ越して、家族や幼なじみと暮らす生活が終わり、新たな人生を歩むことになるので、その前に決断しました」(web Sportiva)
けがや不振が理由という説明ではありません。競技以外の時間を取り戻すための引退だったと本人が語っている点が、この引退の特徴です。
当時からの流れを映像や誌面で追いたい方は、フィギュアスケートの年鑑やシーズン特集号が参考になります。世界選手権や五輪の演技を写真つきで振り返る内容が多く、経歴を追うときの手がかりになります。
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2年のブランクと2024年3月の復帰
引退から約2年後の2024年3月、リュウ選手は現役復帰を表明しました(デイリースポーツ)。18歳での復帰です。
ブランク中に何をしていたかについて、本人はギター、ハイキング、デザインを楽しんだ日々だったと語っています。氷から完全に離れた2年間だったことになります。
復帰から結果が出るまでは早い展開でした。2025年の世界選手権で初優勝し、復帰1年で世界女王になりました。この大会はアメリカ・ボストンで開かれています。
2年のブランクを挟んで世界の頂点に立つ流れは、フィギュアスケートでも珍しい部類に入ります。離れていた期間が競技力を落とすとは限らないという例になりました。
ミラノ・コルティナ五輪での金メダル|逆転での戴冠
2026年2月のミラノ・コルティナ五輪、女子シングルでリュウ選手はショートプログラム3位から出発しました。そこからフリーで1位となる150.20点をマークし、合計226.79点で逆転優勝を果たしています(スポーツ報知)。
団体戦でも金メダルを獲得したと報じられています(東スポWEB)。2度目の五輪で、世界女王として臨んだ大会での結果でした。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2005年8月8日 | 誕生(アメリカ) |
| 2019年 | 全米選手権を史上最年少13歳で制覇 |
| 2022年2月 | 北京五輪に初出場し入賞 |
| 2022年3月 | 世界選手権で銅メダル |
| 2022年4月 | インスタグラムで現役引退を表明(16歳) |
| 2024年3月 | 現役復帰を表明(18歳) |
| 2025年 | 世界選手権で初優勝 |
| 2026年2月 | ミラノ・コルティナ五輪で金メダル |
| 2026年3月 | 世界選手権(プラハ)を辞退 |
| 2026年8月 | 2026-27シーズンの休養を発表 |
誤解しやすい点・注意しておきたいこと
- 2022年の引退はけがが理由ではありません。本人は競技以外の時間を求めたと語っています
- 2026年8月の発表は休養であって引退ではありません。本人が復帰を明言しています
- 北京五輪の順位は媒体で表記が分かれます。6位と7位の両方の記述があります
- 復帰時期や次の目標は公表されていません。2030年の五輪を目指すという発表もありません
とくに「引退」という言葉の扱いは混乱しやすい部分です。2022年の引退と2026年の休養は別の出来事として整理しておくと、情報が混ざりません。
アリサ・リュウ選手の経歴に関するQ&A
Q1. アリサ・リュウ選手は何歳で引退したのですか?
16歳です。2022年4月に自身のインスタグラムで現役引退を表明しました。北京五輪と世界選手権銅メダルを経た直後の決断でした。
Q2. 引退の理由は何でしたか?
本人は「スケートだけの生活に飽きてしまい、新しいことに挑戦したかった」と語っています。大学生になる前に、友人や家族と過ごす普通の時間を持ちたかったという説明もしています。けがや不振を理由とする発表はありません。
Q3. いつ復帰したのですか?
2024年3月です。約2年のブランクを経ての復帰でした。そして2025年の世界選手権で初優勝し、復帰1年で世界女王になっています。
Q4. 13歳での全米優勝はどのくらいすごいのですか?
全米選手権の史上最年少優勝です。ジュニア時代にはトリプルアクセルと4回転ルッツを跳んでおり、当時から高難度ジャンプの持ち主として知られていました。
Q5. 五輪の金メダルはどんな内容でしたか?
ショートプログラム3位からの逆転でした。フリーで1位の150.20点を出し、合計226.79点で優勝しています。団体戦でも金メダルを獲得したと報じられています。
Q6. 今回の休養も引退につながるのですか?
本人は引退を否定しています。2026年8月の発表では「必ず戻ってきます」と書いており、2026-27シーズンの休養として伝えられています。ただし復帰時期は示されていません。
今後の見通し
2022年と2026年で共通しているのは、大きな結果を出した直後に立ち止まっているという点です。2022年は世界選手権銅メダルの翌月、2026年は五輪金メダルの半年後にあたります。
違うのは復帰への言及です。2022年には復帰の見通しを語っていませんでしたが、今回は明言しています。過去に一度戻ってきた実績があるぶん、今回の言葉の重みは変わります。
注目したいのは2027年春に発表される次シーズンのグランプリシリーズのアサインです。ここに名前が載れば2027-28シーズンからの復帰が見えてきます。2005年8月生まれのため、2030年の冬季五輪時点で24歳となり、年齢面で無理のある目標にはなりません。
過去の演技を振り返るなら、五輪や世界選手権を収めた映像作品も選択肢になります。復帰までの期間に見返しておくと、戻ってきたときの変化が分かりやすくなります。
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まとめ
アリサ・リュウ選手は2022年4月、16歳で一度現役を引退しています。理由は本人の言葉で「スケートだけの生活に飽きてしまい、新しいことに挑戦したかった」というものでした。
2024年3月に復帰し、2025年の世界選手権で初優勝。2026年2月のミラノ・コルティナ五輪では、ショート3位から逆転で金メダルを獲得しました。
2026年8月に発表されたのは今季の休養で、引退ではありません。過去に一度戻ってきた選手の言葉として、「必ず戻ってきます」を受け止めたいところです。
13歳で頂点に立ち、16歳で離れ、21歳で五輪女王。まっすぐには進んでいない経歴ですが、そのどれもが本人の選択でした。次の一歩も、本人の言葉から出てくるはずです。

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