足で絵を描く森陽香さんってどんな人?福島で生まれた作品がパリに渡るまで

    【結論】森陽香さんは福島県で生まれ育った作家で、脚を使って絵を描きます。作品はパリの美術館にも並びました。

    番組はたった5分。
    けれどその5分は、ひとりの作家のためだけに使われます。
    今回その一人に選ばれたのが、これまで一般にはあまり知られてこなかった方でした。

    放送日は2026年9月27日(日)の朝8時55分、NHK Eテレです。
    語りを担当するのは内田也哉子さん。

    本記事はプロモーションを含みます。

    この記事は、作品を紹介している美術館の公式アーカイブに出ているプロフィールをもとにしています。ご本人の私生活にあたる事柄は扱っていません。

    • お名前はもり・はるかさん
    • 1988年に福島県で生まれ、いまも福島在住
    • 両腕が不自由なため脚で描いている
    • 通っているのは郡山市の事業所パッソ(週3日)
    • 題材は動物・魚・虫など生きものばかり
    • 2018〜2019年にパリの美術館で展示された
    • 2020年には日比野克彦賞を受けている
    この記事で分かること
    • 森陽香さんの基本情報
    • もらった賞と、出た展覧会
    • どんなふうに描いているのか
    • 5分でどこが映りそうかの予想

    まず編集部の予想を、そのあとで公表されている経歴をご紹介します。

    目次

    【予想】5分の中心は「輪郭線がないこと」になると考える

    ここからは編集部の予想です。
    編集部は、番組がいちばん時間をかけるのは脚の動きではなく、線で囲まない描き方のほうだと考えます。

    そう思う根拠を8つ書きます。

    根拠1。公式の紹介文が絵の話から始まるからです。
    「のびやかに画面からはみ出す生きものたち」「そのほとんどが輪郭線を描かずに表現されている」とあります(はじまりアーカイブス)。
    身体の説明より作品の説明が先に置かれています。

    根拠2。番組そのものが作品寄りだからです。
    「no art,no life」は、流行や教育に左右されない独自の作品をつくる人を紹介する枠。
    主役はあくまで絵です。

    根拠3。5分しかないからです。
    生い立ちや受賞歴を並べる余裕はありません。
    映像で強いもの、つまり描いている場面と画面に絞るしかありません。

    根拠4。線がないことは見ればすぐ分かるからです。
    説明がいらない特徴は、短い番組ではとても貴重。
    ナレーションを足さずに伝わる要素が優先されるはずです。

    根拠5。描き方と作風がつながっているからです。
    公式の説明は、輪郭線のなさを「両腕が不自由な森が、脚で制作を行っていることに起因するところが大きい」としています。
    体と絵が一本につながるのですから、構成上ここを外す理由がありません。

    根拠6。モチーフが親しみやすいからです。
    動物、魚、虫、そして神獣。
    予備知識がなくても何が描いてあるか分かる題材ばかりです。

    根拠7。すでにキャッチコピーがあるからです。
    公式アーカイブの見出しは「魔法の足で一作入魂」。
    紹介する側が言葉を用意しているなら、番組もその線でまとめる可能性が高いといえます。

    根拠8。板に直接描いているからです。
    公表されている作品には、画材が「板、アクリル絵の具」と記されたものがあります。
    紙ではなく板を使うということは、下描きを消して描き直す前提ではないということ。線で囲ってから塗る手順とは、そもそも相性が違います。この画材の選び方も、番組が画面を見せる理由になります。

    付け加えると、この枠はこれまでも作家の障害を長々と説明してきませんでした。困難を乗り越えた話として見せるのではなく、できあがった絵の力を先に見せる作りです。森さんの場合は、画面からはみ出す生きものという特徴がもともと目立つので、その方針とよく合います。

    そんなわけで、5分の軸は作風の紹介になると予想します。
    とはいえ番組の構成は公表されていないので、ここは編集部の推測です。

    どんなふうに描いているの?

    森さんは車椅子に乗ったまま、脚を使って絵を描きます。
    脳性麻痺の影響で手足にこわばりがあり、両腕が不自由なためです。

    公式の説明では、制作のほとんどはご本人が行うとされています。
    そのうえで、森さんの指示を受けて事業所のスタッフが手を貸すこともある、と書かれています。

    ここは読み違えやすいところ。
    スタッフが代わりに描いているのではなく、決めているのは森さんという関係です。

    使っている画材はアクリル絵の具。
    お子さんと一緒に試してみたい方にも扱いやすい種類です。
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    ※セット品や少量から試せるタイプも探せます。

    基本のプロフィール

    公開されている内容をまとめました。

    項目内容
    お名前森 陽香(もり・はるか)
    生まれ年1988年
    出身・在住福島県
    制作の場事業所パッソ(週3日通所)
    画材板、アクリル絵の具など
    よく描くもの動物、魚、虫などの生きもの

    通っているパッソは、社会福祉法人安積愛育園が運営する地域生活サポートセンターです。
    福島県郡山市安積町にあり、創作活動を中心にした生活介護の事業所とされています。

    作品はunico(ウーニコ)という取り組みを通して外へ出ています。
    unicoは、安積愛育園を利用している方々の創作を支えるプロジェクトです。

    もらった賞

    公式アーカイブに載っている受賞の記録です。

    年賞
    2008年第2回 産経はばたけアート・フェスタ 優秀賞
    2019年第3回 福島県障がい者芸術作品展「きになる⇆ひょうげん」特選
    2020年第4回 福島県障がい者芸術作品展「きになる⇆ひょうげん」日比野克彦賞
    —第2回 Art to You! 東北障がい者芸術公募展 入選

    2008年の優秀賞は、大阪市立美術館館長の篠雅廣氏が選んだものと記されています。
    このとき森さんは20歳前後という計算になります。

    2020年の日比野克彦賞は、美術家・日比野克彦さんのお名前がついた賞。
    同じ作品展で2年連続で評価されたことになります。

    出た展覧会

    国内だけでなく、海外での展示もあります。

    年展覧会会場
    2016年それはみちのおくでうまれたくらよしアートミュージアム無心(鳥取)
    2018〜2019年アール・ブリュット ジャポネIIパリ市立アル・サン・ピエール美術館(フランス)
    2021年unico展Jギャラリー(東京)

    さらに2022年には、雑誌『d design travel 福島』の表紙に作品が使われました。
    福祉の枠を越えて作品が届いている、ということです。

    よくある質問(Q&A)

    Q1. お名前はなんと読みますか?

    もり・はるかさんです。
    公式アーカイブでは「MORI Haruka」と表記されています。

    Q2. おいくつですか?

    生まれ年は1988年と公表されています。
    お誕生日までは公表されていないので、2026年時点で37〜38歳ということになります。

    Q3. お住まいはどちらですか?

    公表されているのは福島県までです。
    制作している事業所は郡山市にあります。

    Q4. どんな絵を描くのですか?

    生きものが中心です。
    動物、魚、虫のほか、神獣も描かれています。

    Q5. 作品を見られる場所はありますか?

    福島県猪苗代町のはじまりの美術館が、公式アーカイブで作品を公開しています。
    ただし森さんの作品がいつも展示されているわけではないので、お出かけ前に開催中の展覧会をご確認ください。

    Q6. 放送は何分ですか?

    8時55分から9時までの5分間です。
    9月30日の23時50分にも放送の予定があります。

    放送で見ておきたいところ

    ひとつめは、描いている最中の映像がどれくらい入るか。
    脚で筆を扱うときの角度や力加減は、文字ではどうしても伝わりません。

    ふたつめは描き始める場所。
    輪郭線を引かないということは、最初から面で描いているはずです。どこに最初の筆が入るのかが見どころになります。

    まとめ

    森陽香さんは1988年に福島県で生まれたアーティストです。
    両腕が不自由なため脚で絵を描き、郡山市の事業所パッソに週3日通って制作しています。

    2008年に産経はばたけアート・フェスタで優秀賞、2020年には日比野克彦賞。
    2018〜2019年にはパリ市立アル・サン・ピエール美術館の展示にも参加しました。

    放送は9月27日(日)朝8時55分からNHK Eテレ。
    たった5分ですが、絵をじっくり見る時間としては十分です。

    参照リンク

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