【結論】日本バレーボール協会は9月25日、SNSでの誹謗中傷を控えるよう求める声明を出しました。キーワードは「画面の向こうにいる一人の人間」です。
- 女子日本代表は愛知・名古屋アジア大会で銀メダル(22日の決勝で中国に0-3)
- 大会後、選手が傷つける言葉が届いたことをSNSで明かした
- 協会は25日に「選手への誹謗中傷に関するお願い」を発表
- 声明は意見や批判は大切としたうえで、心ない言葉への配慮を求めた
- JOCは大会で悪質な投稿274件の削除を要請
「バレー協会の声明は何があったから?」「どんな内容?」と気になって調べた方も多いはずです。この話題は韓国メディアでも報じられ、関心が広がっています。
この記事では、声明の中身と選手たちの言葉、そしてJOCが進めている対策とこの先の見通しを順番に整理します。中傷の内容そのものは、選手への配慮から紹介しません。
【考察】バレー協会の声明で誹謗中傷は減るのか?
ここからは編集部の予想です。
結論から書きます。声明だけで中傷がなくなるとは考えにくいものの、「批判と中傷の線引き」をはっきり示した意味は大きいと編集部は読んでいます。この先の中心は、声明よりも削除要請や相談窓口といった実務的な対策に移っていくと予想します。理由は3つあります。
理由1:声明は「批判」を否定していない
協会は声明で、試合結果やプレーへの意見や批判について「競技やチームに対する率直なご意見は大切なもの」と書いています(デイリースポーツ)。時事通信も、協会がファンの応援に感謝したうえで注意を呼びかけたと伝えています(時事通信)。
「何も言うな」ではなく、プレーへの意見と、人を傷つける言葉は別という整理です。ファンが自分の投稿を見直す基準として受け取りやすく、声明としての説得力はここにあると考えます。
理由2:JOCの監視と削除要請がすでに動いている
JOCは今大会、人工知能を使って投稿を監視し、悪質なものは事業者に削除を要請しています。要請は274件にのぼると読売新聞が報じました(読売新聞)。サンケイスポーツによると、8月19日から9月25日昼までに集めたコメントは11万238件で、そのうち274件について削除申請をしたとのことです(サンケイスポーツ)。
声明が「お願い」であるのに対し、削除要請は実際に投稿を消すための手段です。今後の対策の重心は、こうした仕組みの側にあると編集部は見ています。
JOCは今大会で、選手の悩みをLINEで受け付ける相談窓口も初めて設けました(東京新聞)。投稿を消す対策と、選手が一人で抱え込まないための対策の両方がそろっている点も、声明の後押しになると考えます。
理由3:選手が自分の言葉で発信した
今回は協会の声明より先に、選手本人がSNSで思いをつづっていた点が特徴です。山田二千華は24日のインスタグラムで「見えているものだけがすべてではない」と伝えました(THE ANSWER)。
選手の言葉は、協会の文書より多くの人に届きやすい面があります。選手の発信と協会の声明、JOCの対策がそろったことで、この話題は一時的な騒ぎで終わらず、応援の仕方を見直すきっかけになる可能性があると考えます。
ただし、中傷の件数がこの先どう変わるかを示す公表データはまだありません。効果の検証は、大会後の報告を待つ必要があります。
声明が出るまでの流れ
女子日本代表は9月22日、愛知県小牧市で行われたアジア大会の決勝で中国に0-3で敗れ、銀メダルでした(THE ANSWER)。時事通信も、女子が22日の決勝で中国代表に敗れたと伝えています(時事通信)。
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 9月22日 | 決勝で中国に0-3、銀メダル |
| 9月24日ごろ | 山田二千華、佐藤淑乃らがSNSで思いをつづる |
| 9月25日 | 協会が「選手への誹謗中傷に関するお願い」を発表 |
| 9月26日 | 日本選手団の会見でJOCが274件の削除申請を説明 |
| その後 | 韓国メディアも声明を報道 |
韓国メディアの報道は、日刊スポーツが紹介しています(日刊スポーツ)。
中傷ではなく、応援の気持ちを形にしたい方もいると思います。代表チームの応援グッズを選ぶのもひとつの方法です。
▼ バレーボール日本代表の応援グッズはこちらから
※公式ライセンス品かどうかはリンク先でご確認ください
声明の中身:何をお願いしているのか
声明はまず、日頃の声援への感謝から始まります。そのうえで、試合では思い通りにいかないこともあるが、選手は応援の思いを胸にコートに立っていると伝えています(デイリースポーツ)。
- 試合結果やプレーへの意見・批判は承知している
- 心ない言葉で選手が心を痛めたり、不安や恐怖を感じたりすることがある
- 言葉を受け取る選手や、支える人たちにも思いを寄せてほしい
- 協会として引き続き選手を支援する
締めくくりは、誹謗中傷ではなく選手の力となる温かい声援を送ってほしいという呼びかけです。
選手たちがつづった言葉
佐藤淑乃はインスタグラムで、応援への感謝とともに厳しい声も真摯に受け止めていると書きました。その一方で、選手を否定するような言葉や、必要以上に傷つけるメッセージも多く届いたと明かしています(デイリースポーツ/THE ANSWER)。
山田二千華は、結果や課題は自分たちが一番感じているとつづりました。そのうえで、外から見える一部の情報だけで決めつけられることにやるせなさを感じたと伝えています。
デイリースポーツによると、北窓絢音も背景にある努力や葛藤にも目を向けてほしいという趣旨の言葉をつづっています(デイリースポーツ)。
JOCの対策と相談窓口
JOCは今大会の期間中、誹謗中傷などに関する選手の悩みをLINEで受け付ける相談窓口を設けました。五輪などの国際総合大会では初の試みで、名古屋市内にも拠点を置いています(東京新聞)。
日本選手団の井上康生団長は26日の会見で、パフォーマンスだけでなく容姿などにも中傷が向けられていると聞いていると話しました(サンケイスポーツ)。JOCの対策の詳細は、公式サイトの誹謗中傷対策ページで公開されています(JOC)。
よくある質問
Q1. バレー協会の声明はいつ出ましたか?
9月25日です。タイトルは「選手への誹謗中傷に関するお願い」で、SNSなどで言葉を発する際に、選手や支える人たちへの配慮を求める内容でした。アジア大会で女子代表が銀メダルを取った3日後の発表です。
Q2. プレーへの批判も書いてはいけないのですか?
声明はそうは言っていません。競技やチームへの率直な意見は大切なものとしたうえで、選手が心を痛めるような心ない言葉や誹謗中傷を控えてほしいと求めています。プレーへの意見と、人格や見た目を傷つける言葉は分けて考えるのが声明の立場です。
Q3. どの選手が被害を明かしたのですか?
報道では、佐藤淑乃、山田二千華、北窓絢音がSNSで思いをつづったと伝えられています。佐藤は傷つけるメッセージが多く届いたことを明かし、山田は決めつけへのやるせなさを書いています。
Q4. JOCはどんな対策をしていますか?
人工知能を使った投稿の監視と、悪質な投稿の削除要請(274件)、選手向けのLINE相談窓口、名古屋市内の拠点などです。削除要請の件数は9月25日昼時点の数字で、大会の進行とともに変わる可能性があります。
Q5. 応援する側が気をつけられることはありますか?
協会の声明が示すとおり、投稿の相手は画面の向こうにいる一人の人間だと意識することです。産経新聞の社説は、JOCなどが掲げる標語「#言葉に6秒深呼吸」を紹介し、投稿前に一度立ち止まることを勧めています(産経新聞)。
今後の見通し
アジア大会はまだ終盤の日程が続いています。JOCの監視と削除要請は大会期間中も続くため、最終的な件数や対応の結果は、大会後の報告で明らかになると見られます。
協会が今後、声明以上の対応を取るかどうかは現時点で発表されていません。女子代表の次の活動とあわせて、協会の発信を確認していくのが確実です。
まとめ
- 協会は9月25日に「選手への誹謗中傷に関するお願い」を発表
- 意見や批判は大切としつつ、心ない言葉への配慮を求めた
- 佐藤淑乃・山田二千華・北窓絢音らがSNSで思いをつづった
- JOCは274件の削除要請とLINE相談窓口で対応
銀メダルという結果の裏には、選手たちの積み重ねがあります。本記事の【考察】は編集部の予想です。声明の全文は、協会の発表や報道で確認してください。

コメント