【結論】1975年の訴えは母親によるもので、今回は55歳と報じられる男性本人が起こした別の裁判です。父子関係はまだ認められていません。
@ghkey02
- 約50年前、母親がローマの裁判所に認知を求めたが、判断が出ないまま終結
- 今回は子ども本人がミラノの裁判所に申し立て
- イタリアの民法は、子ども本人の訴えに時効を設けていない
- 歌手側は「私は父親ではない」と否定している
「50年前に終わった話では?」
イタリアの大物歌手アドリアーノ・チェレンターノ氏をめぐる認知訴訟のニュースに、そう感じた方も多いはずです。
実は、1975年の訴えと今回の裁判は、起こした人が違います。
この記事では、なぜ今また裁判になっているのかを、条文と現地の報道から読み解きます。
- 50年たって再び裁判にできる理由(編集部の予想)
- 1975年と今回の訴えの違い
- 原告男性と歌手側、それぞれの言い分
- 確認できていること・いないことの早見表
【考察】50年前に終わった話が、なぜ今また裁判になるのか
ここからは編集部の予想です。
私はこう読みます。今回の裁判は「1975年の蒸し返し」ではなく、子ども本人の権利として新しく起こされたものです。
だからこそ、50年たっても申し立て自体はできたと読みます(ただし、法律上の父との関係を先に整理する手続きが残っています)。
そう考える理由は3つです。
理由1:1975年は「母親の訴え」で、判断なしに終わっている
1975年に認知を求めたのは、原告男性の母親でした。
ローマの裁判所への申し立てだったと報じられています(イル・ジョルノ)。
この手続きは、求めた確認に至らないまま閉じられたと報じられています(ビゴディーノ)。
同紙は、母親が出廷しなかった後に打ち切られたと伝えています(イル・ジョルノ)。
つまり当時は、父子関係があるともないとも判断されていないということです。
歌手側はこの訴えを「何にもならずに終わった」と強調しています。
ただしそれは、歌手側の主張が裁判で認められたという意味ではなく、手続きが途中で閉じたということです。
この「判断の空白」が、今回の申し立ての出発点になっていると読みます。
理由2:子ども本人の訴えには時効がない
イタリア民法270条は、父子関係を裁判で宣言させる訴えについて、子どもに関しては時効にかからないと定めています(ブロカルディ・伊民法270条)。
原告男性自身も、3月の時点で「自分の請求に時効はない」と述べたと報じられています(イル・ジョルノ)。
母親の訴えが終わっていても、子ども本人が改めて訴える道は残っていると読むのが自然です。
理由3:「今」になった理由は本人側が説明している
伊誌オッジの編集長は、テレビ番組で原告男性の事情を紹介しました。
それによると本人は、これまで話さなかった理由を「育ての父がまだ存命で、苦しめたくなかったから」と説明したそうです(オープン)。
報道からは育ての父をめぐる事情に変化があったこともうかがえますが、具体的には報じられていません。
時効がないことと家族の事情、この2つが重なって今回の申し立てにつながったと編集部は見ています。
実際、3月には本人の雑誌インタビューとミラノへの申し立てがほぼ同じ時期に報じられました(イル・ジョルノ)。
公に名乗り出ることと、裁判に訴えることが並んで報じられた点に、本人の決意の強さが表れていると考えます。
ただし、裁判にできることと、父子関係が認められることはまったく別の話です。
歌手側は否定を続けており、結論は今後の手続き次第です。
ここまでの内容はあくまで予想であり、裁判の行方を断定するものではありません。
1975年と今回の訴えは何が違う?比較表
2つの訴えを並べると、起こした人も裁判所も違うことが分かります。
| 項目 | 1975年 | 今回 |
|---|---|---|
| 申し立てた人 | 母親 | 子ども本人 |
| 裁判所 | ローマ | ミラノ(並行してティヴォリ) |
| 結果 | 判断なしで終結 | 審理中 |
今回の申し立ては、ミラノの民事裁判所に父子関係の宣言を求めるものです(ビゴディーノ)。
あわせてティヴォリの裁判所では、母親がのちに結婚した男性、つまり法律上の父との親子関係を否認する手続きも起こしています。
最初の審理は7月2日にリモートで開かれ、次回は10月12日と伝えられています(メトロポリタン・マガジン)。
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原告の男性は何を語っているのか
原告は、ローマ出身のアントニオ・マリア・セガトーリ氏です。
3月の報道では、「これまで母の姓と、母の夫の姓の2つを名乗ってきた。55歳で3つ目の姓を名乗る準備はできている」という趣旨の発言が伝えられました(イル・ジョルノ)。
動機については「お金のためではない」と繰り返しています。
10月に入ってからの報道では、7月2日の審理の様子も語られています。
本人は12人の証人と、妹と比べた私的な遺伝子検査を持ち込んだと説明しました(メトロポリタン・マガジン)。
ただしこの検査は、チェレンターノ氏本人を調べたものではありません。
本人は「公式の鑑定人でやり直したいのかもしれない」と話しています。
チェレンターノ氏はどう反論したのか
歌手側は、3月の時点でインスタグラムにユーモアを交えた投稿をしています(イル・ジョルノ)。
Caro Antonio, mi spiace contraddirti…purtroppo io non sono tuo padre…La verità è che io sono tuo nonno!!!
日本語にすると「残念ながら私は君の父ではない。本当は君の祖父なんだ」という内容です。
言い回しは軽いものの、父親であることをはっきり否定しています。
さらに弁護士のジュリア・ボンジョルノ氏に対応を任せ、かつての訴えは「何にもならずに終わった」と強調しました(イル・ジョルノ)。
確認できていること・いないこと早見表
ニュースを読むときに迷わないよう、報道で確認できる範囲を一覧にしました。
| 内容 | 状況 |
|---|---|
| ミラノでの申し立て | 確認できる(複数の報道) |
| 7月2日のリモート審理 | 確認できる(複数の報道) |
| 10月12日の次回審理 | 予定として報道 |
| 歌手側の否定 | 本人の投稿で確認できる |
| 裁判所が命じた遺伝子検査 | 報じられていない |
| 父子関係の有無 | 確認されていない |
よくある質問
Q1. 1975年の裁判で「親子ではない」と決まったのですか?
決まっていません。
当時の手続きは、求めた確認に至らないまま終わったと報じられています。
親子である・ないのどちらの判断も出ていない状態です。
Q2. 50年もたってから訴えることはできるのですか?
イタリア民法270条では、父子関係の宣言を求める訴えは子どもに関して時効がないとされています。
今回は子ども本人の申し立てなので、時間の経過だけで門前払いになるわけではないと考えられます。
Q3. なぜティヴォリでも裁判をしているのですか?
原告男性には、母親がのちに結婚した男性という法律上の父がいるためです。
報道では、この親子関係を否認する手続きを経てから、歌手との父子関係の宣言に進むと説明されています。
Q4. 歌手本人は裁判に出ているのですか?
原告男性によると、7月2日のリモート審理に弁護士とともに画面越しで参加し、発言はしなかったそうです。
これは原告側の説明であり、歌手側からの発表は確認できていません。
Q5. 考察に書かれていることは確かな情報ですか?
考察は編集部の予想です。
条文と報道から組み立てた見方であり、裁判の結果や当事者の考えを断定するものではありません。
これから注目したい点
次の節目は、10月12日に予定されている審理です。
報道では、裁判所が手続きの進め方と、追加の遺伝子検査が必要かどうかを決めることになると伝えられています(ビゴディーノ)。
ティヴォリでの手続きの進み具合も、あわせて見ておきたいポイントです。
まとめ
チェレンターノ氏をめぐる認知訴訟は、1975年の母親の訴えとは別に、子ども本人が起こした裁判です。
子ども本人の訴えには時効がないとされ、審理も始まっていますが、父子関係はまだ何も認められていません。
歌手側は否定を続けており、どちらが正しいかを判断できる段階ではありません。
10月12日の審理で何が決まるのか、続報を待ちたいところです。

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