【結論】困ったときに道やバスのことを聞くなら、子どもより大人に聞くのがいちばん誤解を生みません。子どもの側は、答えても近づかないのが基本です。
神奈川県相模原市で、女子生徒らが「このバスってスイカ使える」等と声をかけられた件が、不審者情報として配信されました。
「それだけで?」と驚いた方も多いのではないでしょうか。
この記事では、配信が広まるまでの流れを時系列で追いながら、大人と子どもがそれぞれ気をつけたいことをやさしく整理します。
声をかけた人物を特定する情報は扱いません。
- 子どもに道やバスのことを聞くのは避けるべきか(編集部の予想)
- 発生から話題になるまでの時系列
- 賛否が分かれたポイント
- 大人と子どもの心得チェックリスト
【考察】子どもに道やバスのことを聞くのは、もう避けるべき?
ここからは編集部の予想です。
私の答えはこうです。
大人が困ったときは、子どもではなく運転士や駅員、お店の人など大人に聞く。
これが、聞く側にも聞かれる側にもいちばん負担の少ない選び方です。理由は3つあります。
理由1:県警は「困っているから助けて」という誘い方に注意を呼びかけている
神奈川県警の防犯テキストは、路上での事例として「捜し物を見つけて」「困っているから助けて」などと言葉巧みに話しかけ、連れ去る手口を挙げています(神奈川県警察)。
このテキストは保護者や学校関係者向けで、助けを求める言葉も警戒の対象として子どもに伝えるよう求めている内容です。
悪気のない質問でも、子どもが身構えるのは教えどおりの反応だと私は考えます。
同じテキストは、子どもは少しでも知っている人だと安心して誘いに乗ってしまうと注意し、知っている人でも「家の人に聞いてから」と言うようにさせる対応策を示しています。
被害は一人でいる時の方が狙われやすいとも書かれています。
知らない大人の質問なら、警戒されてもおかしくありません。
理由2:子ども向けの配信は「ついて行かない」が基本
同じ相模原市緑区中野では、令和7年10月2日にも児童らが声をかけられた件が配信されています。
そのときの呼びかけは「知らない人には、絶対について行かないようにしましょう。」でした(ガッコム安全ナビ)。
2025年の同地区の配信は、子どもについて行かないことを求めていました。
そうであれば、大人の側から子どもに近づいて話しかける場面そのものを減らすのが、すれ違いを防ぐ近道です。
子どもに「答えるべきか、逃げるべきか」をその場で判断させないことが、大人にできる配慮だと考えます。
理由3:不安を感じたら大人に知らせる仕組みがある
県警の「子ども110番の家」の手引きは、子どもが駆け込んでくる理由の例に「知らない人に声をかけられたり、つきまとわれた」を挙げています(神奈川県警察)。
声をかけられて不安を感じた子どもが、大人に伝えることは想定された行動です。
声をかけた側に悪意がなくても、伝えられた情報が配信につながることはありえます。だからこそ、最初から大人に聞くのが双方を守る選び方だと私は読みます。
運転士や駅員なら、乗り方や運賃の案内は本来の仕事の範囲で、誤解されにくいはずです。
以上はあくまで予想であり、断定ではありません。
今回の件で警察が何を判断材料にしたかは公表されていません。
相模原・中野で何があった?配信から話題になるまで
県警の安全メールを転載したガッコム安全ナビによると、題名は「不審者の出没について」、担当は津久井署です。
本文は、女子生徒らが男に「このバスってスイカ使える」等と声をかけられる事案が発生しましたという内容です。
人物像は「年齢60~70歳位、身長165~170センチ位、体格細身、灰色肌着、黄色股引着用の男」です。
服装の記載は日本不審者情報センター(ニュースjp)の配信とも一致します。
| 日時 | 出来事 |
|---|---|
| 10月6日 17時15分ごろ | 相模原市緑区中野の路上で発生 |
| 10月6日 21時41分 | ガッコム安全ナビの報告日時 |
| 10月7日 0時36分 | ニュースjpに日本不審者情報センターの記事が掲載 |
| 10月7日 14時39分 | 日本不審者情報センターがXに投稿 |
| 10月7日 19時43分 | トゥギャッターに反応のまとめが公開 |
表の出典はガッコム安全ナビ、ニュースjp、日本不審者情報センターのX投稿、トゥギャッターです。
X投稿は、10月9日午後の時点でいいね1万1000件超まで広がっています(日本不審者情報センターのX投稿)。
配信に逮捕やけがの記載はありません。
子どもの通学や塾の帰り道に備えて、防犯ブザーを見直すご家庭もあるかもしれません。
▼ 子ども向けの防犯ブザーはこちらから探せます。
※ランドセルに付けやすい形かどうかも、リンク先で確かめてみてください
賛否が分かれたのはどこ?
反応をまとめたトゥギャッターの見出しは、「これで不審者扱いされるのは理不尽と反応集まる→背景情報を見ると話が変わってきた」でした。
受け止め方が途中で変わっていった様子がうかがえます。
- 同情する見方:乗り物のことを聞くのは誰にでもあること
- 慎重な見方:服装の記載や「等」を見ると、質問だけの話ではないかもしれない
どちらの見方も、配信文に書かれていない部分を想像で補っている点は同じです。
ほかにどんな会話があったのか、詳しい状況は明らかにされていません。
【早見表】大人と子ども、それぞれの心得チェックリスト
子ども側は県警の防犯テキストから、大人側は編集部の提案としてまとめました(神奈川県警察)。
子どもが声をかけられたとき(県警の防犯テキストより)
- 知らない人にはついていかない
- 知っている人でも「家の人に聞いてから」と言う
- 車から声をかけられたら両手を広げた幅以上離れる
- 連れていかれそうになったら大声で助けを呼ぶ
- 名前入りの持ち物は外から見えないようにする
大人が道や乗り物を聞きたいとき(編集部の提案)
- まずは運転士・駅員・お店の人に聞く
- バス停の掲示や時刻表を先に確かめる
- 子どもに近づきすぎない、追いかけない
- 答えてもらえなくてもそのまま離れる
よくある質問
Q1.声をかけた人は罪に問われたのですか?
配信に逮捕や事件化の記載はありません。
不審者情報は注意を呼びかけるための配信で、罪が決まったことを示すものではありません。
Q2.なぜ「スイカ使える」という言葉が載ったのですか?
配信文は「このバスってスイカ使える」等と声をかけられる事案という書き方です。
実際に聞かれた言葉の一例として載ったとみられますが、ほかの会話の中身は公表されていません。
Q3.子どもに道を聞かれたら、子どもは答えてはいけないのですか?
県警の防犯テキストが求めているのは、ついていかないことや距離を取ることです。
答えるかどうかより、近づかない・一緒に行かないことを優先すると安心です。
Q4.不審者情報はどこで確認できますか?
神奈川県では「ピーガルくん安全メール」で配信されています(神奈川県警察)。
登録した警察署や種別を選べ、登録も配信も無料です。
Q5.冒頭の考察は事実ですか?
いいえ。考察は編集部の予想です。
今回の件で警察が何を重く見たかは公表されておらず、断定はできません。
これからどうなる?
今回の件について、県警や津久井署が追加の説明を出すかどうかは分かっていません。
新しい発表が出れば、配信に至った経緯が見えてくるかもしれません。
ただ、子どもを守るための配信と、大人が気軽に道を聞ける雰囲気。
この2つを両立させるには、「聞く相手を選ぶ」という大人側の工夫がこれから大事になりそうです。
おわりに
- 10月6日、相模原市緑区中野で「このバスってスイカ使える」等の声かけが不審者情報として配信
- X投稿をきっかけに同情と慎重論に分かれて話題に
- 逮捕やけがの記載はなく、詳しい状況は公表されていない
- 大人は大人に聞く、子どもはついていかないが安心の基本
道を聞くこと自体が悪いわけではありません。
それでも、聞く相手と距離の取り方を少し意識するだけで、子どもを不安にさせずにすみます。お子さんと一度、声をかけられたときの約束を確かめてみてはいかがでしょうか。

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