【結論】お名前.com デスクトップクラウドの利用者が受け取れるお金は、一律5,000円・特別お見舞金・損失補償の3種類です。特別お見舞金はGMOが公開を確認した人だけが対象です。
- 現在の利用者全員に一律5,000円
- 情報の公開が確認された人に区分別の特別お見舞金
- 不正取引の被害には実現損失の補償
- 懸賞金は情報提供者向けで、利用者への支払いではない
「最大300万円」「懸賞金1.5億円」という数字が並び、自分はいくら受け取れるのかが気になっている利用者も多いはずです。
GMOインターネットグループの発表は第12報まで積み重なっており、お金の話が複数の報に分かれています。
この記事では、受け取れるお金を早見表で1枚にまとめ、利用者がいまやることをチェックリストにしました。
内容は10月28日朝時点の公式発表にもとづきます。
- 見舞金・補償の3種類の違い
- 自分が対象かを確かめる早見表
- 懸賞金100万ドルで募っている情報と条件
- 利用者がいま確認しておくこと
【考察】GMOが見舞金と懸賞金を同じ発表で出した狙いは?
ここからは編集部の予想です。
私は、2つを同じ第12報に並べた狙いは「公開をやめさせる圧力」と「公開された人への手当て」を一度に示すことだと読みます。
払わない方針を貫くための、守りと攻めのセットです。
理由1:支払わない理由を初めて詳しく書いた
第11報でGMOは、要求に応じれば犯罪組織への資金提供につながり、さらなる攻撃を助長すると説明しました(GMOインターネットグループ 第11報)。
第12報では、要求には「永久に応じません」と表現を強めています。
払わないと決めた以上、払わずに事件を止める別の手段を示す必要があったと考えます。
理由2:懸賞金は身代金ではないと明記している
第12報は、報奨金を適法な情報提供による捜査協力への対価と位置づけ、身代金や盗まれた情報の買い取り代金ではないと書いています(GMOインターネットグループ 第12報)。
同じ「お金を払う」でも、犯人ではなく犯人を知る側に向けるという設計です。
攻撃者にとっては、周辺から情報が漏れる心配が増えることになります。
窓口は日本語・英語・中国語に対応し、受付期間は期限の日付を設けず犯人逮捕までとしています(GMOインターネットグループ 第12報)。
海外からの情報も受け付け、時間がたっても追い続けるという意思表示です。
短期で決着しなくても手を緩めないことを、攻撃者側に見せる狙いがあると読みます。
理由3:「広まらない」ための手当てと組み合わせている
時事通信は、攻撃者側が今後も毎日正午に順次公開すると主張していると報じています(時事通信)。
公開の脅しは、情報が読まれ、広まって初めて効くものです。
GMOは、公開先にアクセスした人の情報が攻撃者に取得されていると警告し、報道機関にも過度な報道を控えるよう求めました(GMOインターネットグループ 第11報)。
さらにGMOは、悪質性の高い情報拡散者への法的措置の準備も打ち出しました(GMOインターネットグループ 第10報)。
補償・懸賞金・拡散防止の3つを並べることで、公開の効果を各方向から下げるのが狙いだと私は見ています。
利用者の側から見ると、この発表は「払わない代わりに、会社が守る範囲」を示したものです。
今後の報で、特別お見舞金の見直しや懸賞金の募集要項がどう具体化するかが、この読みが当たっているかの試金石になります。
受け取れるお金の早見表
利用者向けのお金は3種類で、それぞれ別枠です。
懸賞金は情報提供者に払うものなので、ここには含めていません。
| 種類 | 対象 | 金額 | 案内の時期 |
|---|---|---|---|
| お見舞金 | サービスを現在利用している全員 | 一律5,000円 | 10月30日23時59分までにメール |
| 特別お見舞金 | 公開された情報に本人の情報があるとGMOが確認した人 | 区分ごと1万〜2万5,000円を合計(1公開につき上限300万円) | 対象者に個別連絡 |
| 損失補償 | GMOが不正取引と認めた取引で損失が出た人 | 実現損失(差損・手数料等) | 11月6日までに申請方法を案内 |
一律5,000円と損失補償は10月24日の第4報で発表されました(GMOインターネットグループ 開示資料(10月24日))。
特別お見舞金は10月27日の第12報で追加されたものです(GMOインターネットグループ 第12報)。
特別お見舞金の区分
| 氏名・連絡先など | 1万円 |
| 取引口座のID・パスワードなど | 1万5,000円 |
| 機微情報・要配慮個人情報など | 2万5,000円 |
複数の区分にあたれば合計して支払うとされています。
3区分をそれぞれ1回ずつ足すと5万円です(編集部の計算)。
300万円の上限にどう届くのか、「1公開」をどう数えるのかは公式に説明されていません。
公式に書かれていないこと
一律5,000円の対象は「本サービスを現在ご利用されているすべてのお客様」と書かれています。
すでに解約した人が対象になるかは、公式に記載がありません。
心当たりのある人は、GMOの問い合わせ窓口(24時間受付)で確かめるのが確実です。
GMOは利用者に、手元の端末のウイルスチェックのフルスキャンを求めています。
普段使いのパソコンを見直すなら、セキュリティソフトを比べておくと安心です。
▼ ウイルス対策ソフトはこちらから探せます
※対応OSや利用台数、価格はリンク先でご確認ください
利用者がいま確認しておくことチェックリスト
GMOが第3報から第12報で利用者に求めている内容を、行動の順番に並べ直しました(10月23日開示資料、第10報)。
- 端末のウイルスチェックをフルスキャンする
- 大事なデータのバックアップを取り、ネットワーク切断・電源断の依頼にも従う
- 取引口座や取引ツールのパスワードを変更し、二要素認証を設定する
- 取引履歴と残高に身に覚えのない操作がないか見る
- 公開されたとされる情報にはアクセスしない・広めない
- メールやショートメッセージのリンクは開かず、公式ページで内容を確かめる
パスワード変更などは、10月23日の開示資料でも取引に使っていない端末から行うよう求められています(GMOインターネットグループ 開示資料(10月23日))。
GMOは、パスワードや認証コードを尋ねることはないと説明しています。
懸賞金100万ドルで募る情報と条件
「GMOサイバー犯罪撲滅・懸賞金」は、関与者の特定・検挙や事件の解明に役立つ、具体的で検証できる情報を国内外から募る制度です(GMOインターネットグループ 第12報)。
受付は10月28日12時(日本時間)開始予定で、犯人逮捕まで続きます。
募っている情報
実行者や指示役の身元・所在につながる情報、攻撃に使われたサーバーやドメイン、アカウントと関与者の関係を示す情報が挙げられています。
暗号資産の送金記録や、指示系統・通信記録も対象です。
総額は上限で、支払いは審査制
100万ドルは制度全体の上限で、1件や1人あたりの額ではありません。
GMOの参考換算は1ドル150円で約1億5,000万円です。報道では約1億5,800万円と換算した例もあります(共同通信(河北新報))。
情報を出しただけで支払いが保証されるわけではありません。
実行者・共犯者、違法な手段で情報を得た人、GMOの役職員などは支払いの対象外です。
単なる推測や公開情報の転載だけでは、原則として対象になりません。
ここまでの経緯
GMOインターネット株式会社は10月20日、「お名前.com デスクトップクラウド」の一部のサーバー環境で不正なプログラムを確認し、10月21日午前4時から全プランを順次停止しました(10月23日開示資料)。
同じ10月21日に約80億円を要求する脅迫メールを受けたと公表しています(GMOインターネットグループ 第11報の経緯欄)。
10月27日12時30分には、攻撃者とみられる者がGMOと利用者に関する情報と称するものを公開したことを確認しました(GMOインターネットグループ 第10報)。
GMOは、その中に事実と異なる内容が含まれるおそれもあるとしています。
同日19時10分の第12報で、特別お見舞金と懸賞金が発表されました。
よくある質問
Q1. 一律5,000円はいつもらえますか?
第4報では、連絡方法・受け取り手続き・支払い時期を10月30日23時59分までに登録メールへ知らせるとしています。
支払い時期そのものは、10月28日朝時点では示されていません。
Q2. 自分の情報が公開されたか、どう分かりますか?
GMOは、公開された情報に利用者の情報が含まれていると確認した場合、対象者に個別に連絡するとしています。
確かめるために公開先のサイトを見に行くのは危険です。アクセスした人の情報が攻撃者に取得されていると、GMOが発表しています。
Q3. 「被害金を取り戻せる」という連絡が来ました
GMOは、「被害金を取り戻す」などと費用を求める連絡には応じないよう呼びかけています。
メールやショートメッセージのリンクは開かず、GMOの公式ページで内容を確認してください。
Q4. 利用者も懸賞金に応募できますか?
対象外の条件に当てはまらなければ、国内外の個人・法人が情報を提供できる制度です。
ただし、自分で侵入調査をしたり犯人と接触したりすることは控えるよう求められています。
Q5. ランサムウェアの被害は出ていますか?
第10報では、10月27日13時55分時点でランサムウェア攻撃は確認されていないとしています。
第9報では、被害に遭った利用者には状況を確認のうえ同等性能の新しいパソコンを提供するとも案内しています。
Q6. 考察の部分は事実ですか?
いいえ。考察は編集部の予想で、GMOが同時発表の理由を説明したものではありません。
早見表やチェックリストは、公式発表に書かれた内容だけで作っています。
これから届く案内
利用者にとっての次の区切りは、10月30日23時59分までの一律5,000円の案内と、11月6日までの損失補償の申請方法の案内です。
特別お見舞金は、公開の状況が変われば内容を見直すことがあるとされています。
案内はメールで届く予定ですが、便乗した偽の連絡も考えられます。
届いた内容は、必ずGMOの公式ページの最新の報と照らし合わせてください。
まとめ:金額より先に「対象かどうか」を確かめる
- 現在の利用者全員が対象なのは一律5,000円
- 特別お見舞金は公開が確認された人だけ、区分の合計で決まる
- 損失補償はGMOが不正取引と認めた損失が対象
- 懸賞金は情報提供者向けで審査制
「300万円」「1.5億円」は、どちらも上限の数字です。
利用者は早見表で自分の立場を確かめ、公式からの個別連絡を待つのが確実です。

コメント