【結論】「練習量」「育成の競争」「データ活用」の3説のうち、公式発信や報道で取り組みが確認できるのは育成とデータの2つです。練習量の発言は原文が確認できていません。
ソフトバンクが日本シリーズでDeNAに4連勝し、2年連続の日本一を決めました。
あまりの強さに「何が違うの?」と感じた方も多いはずです。
そこでこの記事では、よく語られる3つの説を早見表で判定しました。
あわせて、来季もこの強さが続くのかを、手術や去就の報道から考えます。
- 来季もソフトバンクの強さは続くか(編集部の予想)
- 強さを語る3つの説の判定早見表
- 日本シリーズで目立った「控え」と「補強組」の活躍
- 来季に向けたチェックポイント
【考察】ソフトバンクの強さは来季も続く?
ここからは編集部の予想です。
結論から言います。
来季も優勝争いの本命はソフトバンクですが、勝負どころは開幕直後の先発投手のやりくりになると私は予想します。
理由は3つです。
理由1:2桁勝利の先発2人が手術に入る
今季12勝5敗の大津亮介投手は、10月21日に右肘の手術を受けました。
球団によると、競技に戻るまで4〜5か月の見込みです(ベースボールキング)。
単純に数えると、復帰の目安は2月下旬から3月下旬で、開幕に間に合うかは際どいところです。
開幕投手を務めた上沢直之投手も、右ヒジの手術を受ける方向と報じられています(東スポ)。
今季のローテーションの柱が同時に調整からのスタートになる点は、来季を占ううえで見逃せません。
春のキャンプでの仕上がりが、最初の判断材料になりそうです。
理由2:ブレーク組は「2年目」が試される
小久保裕紀監督は、来季を「本物かどうかを見極める年」と位置づけました。
同じ記事では、昨季ブレークした選手が今季は出場機会を減らした例も紹介されています(東スポ)。
今季12勝1敗の前田悠伍投手や、12勝の松本晴投手が同じ数字を続けられるかは、まだ分かりません。
穴を埋める役が若手である以上、その若手の再現性が最大の変数になると私は読みます。
野手でも、今季途中から1番に定着した正木智也選手はレギュラーシーズン28本塁打と一気に数字を伸ばしました(NPB公式)。
相手チームの研究が進む来季に、この打棒を保てるかも同じく問われます。
理由3:それでも「数」の備えは厚い
今季は投手のけが人が多く、3軍の試合を一部イニング短縮して対応したと伝えられています。
4軍の練習に投手を回す余裕がなかったことも、チームの反省点とされています(ナンバーウェブ)。
2026年のドラフトで24人中16人が投手だったのは、この運用面の課題への答えだと私は受け止めています。
課題を球団自身が把握し、すでに手を打っている点が、本命と見る理由です。
もう一つの好材料は、エースのモイネロ投手です。
今季はコンディション不良で8月まで登板がなく、それでもチームは91勝しました(NPB公式)。
来季、もし開幕からエースが投げられれば、手術組の穴をかなり小さくできると考えます。
以上はあくまで編集部の予想で、断定ではありません。
手術の経過や補強の動きによって、見通しは変わります。
数字で見る2026年の強さ
2026年のソフトバンクは、143試合で91勝49敗3分でした(NPB公式)。
2位の西武とは11.5ゲーム差で、パ・リーグ3連覇です。
91勝は両リーグを通じて最多と報じられています(ザ・ダイジェスト)。
| 指標 | 数字 | ひとこと |
|---|---|---|
| 得点 | 707 | リーグ最多 |
| 失点 | 452 | リーグ最少 |
| 得失点差 | プラス255 | 707から452を引いた値 |
| ポストシーズン | 7戦全勝 | クライマックス3勝+日本シリーズ4勝 |
得点と失点はNPB公式の記録です(打撃成績/投手成績)。
点を取る力と点を防ぐ力の両方でリーグ1位というのは、簡単には崩れない強さです。
ちなみにチーム防御率は2.88で、西武の2.87にわずか0.01及ばず2位でした。
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強さを語る3つの説を早見表で判定
ネット上の考察では、強さの理由として次の3つがよく挙げられます。
編集部で裏付けの有無を確かめ、判定をつけました。
なお、取り組みがあることと、それがどれだけ勝利に結びついたかは別の話で、因果関係までは確認できません。
| 説 | 確認できたこと | 判定 |
|---|---|---|
| 練習量が多い | 発言の原文は未確認。シリーズ前の準備練習の徹底は報道あり | 一部のみ |
| 育成の層と競争 | 2023年に4軍を創設、2026年は育成15人を指名 | 取り組みを確認 |
| データ活用 | 筑後に球筋を再現する打撃設備や計測機器 | 取り組みを確認 |
育成の層は数字で確かめられる
4軍は2023年に創設され、育成責任者にあたるコーディネーター制も同時に始まりました(現代ビジネス)。
2026年のドラフトでは、育成の指名を15位まで続けたのはソフトバンクだけでした(ナンバーウェブ)。
ドラフト全体の指名は127人で、そのうち育成は51人です(ベースボールキング)。
51人中15人が1球団の指名と考えると、育成への力の入れ方がよく分かります。
データ活用は親会社の発信で確認
筑後のファーム施設には、対戦する投手の球筋を再現して打てる「トラジェクト・アーク」があります。
選手が要望すると、データを集約・分析する研究開発部門のスタッフが設定を手伝う仕組みです(ソフトバンクニュース)。
試合前に相手投手との対戦を予習できる設備として紹介されています。
練習量の説は保留
「移籍してきた山本祐大選手が練習量に驚いた」という話は、考察動画で紹介されているものです。
編集部では山本選手本人の発言の原文を見つけられませんでした。
一方で、日本シリーズ前には開幕3日前に横浜入りし、公式練習とは別に球場で練習していたと報じられています(ナンバーウェブ)。
フライ練習用のマシンを横浜まで運んだという話もあり、準備の徹底は確認できます。
ただ、練習の量を他球団と比べたデータはないため、判定は「一部のみ」としています。
日本シリーズで見えた「控え」と「補強組」の力
2026年の日本シリーズは、開幕から3試合続けて延長という史上初の展開でした(NPB公式)。
接戦では、控え選手とシーズン途中に加わった選手も結果を出しました。
- 第2戦:代打の山川穂高選手が9回に同点弾、途中出場の川村友斗選手が延長で決勝弾
- 第3戦:9回二死から代走のイヒネ イツア選手が同点のホームイン
- 第4戦:5月にトレードで加わった山本祐大選手が同点三塁打と犠飛
各試合の経過はNPB公式のリポートで確認できます(第2戦/第3戦/第4戦)。
山本選手はDeNAとの1対2のトレードで移籍した捕手で、古巣相手に結果を出しました(デイリースポーツ)。
育成だけでなく、補強した選手も勝負を決めたという点は押さえておきたいところです。
来季に向けたチェックポイント
オフに入り、ソフトバンクにはいくつかの動きが報じられています。
来季の強さを占うために、次の点を見ておくと分かりやすいです。
- 大津投手・上沢投手の手術後の経過と復帰時期
- 牧原大成選手のフリーエージェント権をめぐる判断
- 前田投手・正木選手らブレーク組の2年目の数字
- ドラフト24人の入団と育成の振り分け
牧原選手は2025年に育成出身として初めての首位打者になった選手で、権利の行使を検討していると報じられました(東スポ)。
本人は「いろんな選択肢があると思います」と話しており、球団は慰留する方針とされています。
結論はまだ出ていないため、今後の発表を待つ段階です。
よくある質問
Q1. ソフトバンクの日本一は何回目?
2026年で13度目です。
前身の南海・ダイエー時代を含めた回数で、2年連続の日本一になります(NHK)。
Q2. 日本シリーズの最優秀選手は誰?
正木智也選手です。
4試合で7安打、打率.438、2本塁打の活躍で、第3戦では延長10回のサヨナラ本塁打も放ちました。
Q3. ソフトバンクは何人の選手を抱えている?
レギュラーシーズン終了時点で118人(支配下70人・育成48人)と報じられています。
ドラフトでは24人を指名しましたが、9位の佐藤幻瑛選手は来年の米国のドラフトの結果を待つ形になるとみられ、戦力外となる選手もいるため、来季の人数は今後決まります。
Q4. 4軍の試合は今もある?
昨季(2025年)に行っていた4軍戦は今季廃止されました。
4軍は練習に特化した組織として運用され、試合は3軍までで行われたと伝えられています。
Q5. 冒頭の考察は確定情報?
いいえ、考察は編集部の予想です。
手術や去就は報道ベースの情報で、来季の結果を保証するものではありません。
まとめ
ソフトバンクの強さを語る3つの説のうち、育成とデータ活用は取り組みが確認できました。
練習量の説は、発言の原文が未確認で、準備の徹底が報じられている段階です。
来季の焦点は、手術組が戻るまでの先発陣と、ブレーク組が同じ数字を残せるかです。
来季は、主力投手の手術と牧原選手の判断が最初の試金石になります。
オフの発表が出そろったところで、改めて戦力を見直したいところです。

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