【結論】ヒロアカの1億部は、およそ4割が海外の数字です。累計の総数だけで鬼滅・呪術と比べると、ヒロアカの強みが見えにくくなります。
- ヒロアカは国内6000万部以上・海外4000万部以上(2024年4月発表)
- 鬼滅は2億2000万部のうち海外が5600万部で、比率は約4分の1
- 2026年5月の世界的なアニメ賞で、ヒロアカが最高賞を受けました
ヒロアカは鬼滅や呪術ほど売れなかったのか――。
X上でこんな比較が取り上げられ、3作のファンの間で意見がぶつかっています。
いつ・どの投稿から始まったのかは特定できていません。
そこで今回は、「どこで読まれているか」という角度から3作を見直します。
使うのは集英社の発表と報道で確認できる数字だけです。
- ヒロアカと鬼滅の国内・海外の部数の内訳
- 2026年の海外アニメ賞での3作の結果
- 3作の強みを並べた早見表と、比較を読むときのチェックリスト
【考察】ヒロアカがいちばん強い場所はどこか?
ここからは編集部の予想です。
私の答えは、ヒロアカは「海外の比重が大きく、テレビアニメが世界で評価された作品」です。
累計の総数で並べると鬼滅・呪術が目立ちますが、中身の内訳と評価のされ方を見ると別の顔があります。
根拠を3つ挙げます。
根拠1:部数に占める海外の割合が高い
ヒロアカの1億部は、国内6000万部以上・海外4000万部以上の内訳で発表されました(オリコンニュース)。
発表値で計算すると、海外はおよそ4割、国内の3分の2ほどの規模が目安です。
鬼滅は2億2000万部のうち国内1億6400万部・海外5600万部で、海外は約4分の1です(オリコンニュース)。
海外の部数そのものは鬼滅のほうが多いので、海外で勝っているわけではありません。
それでも、作品の中で海外が占める重みはヒロアカのほうが大きいと言えます。
ただし国内部数の差が大きいぶん比率が高く出る面があり、発表時点も1年以上違います。
根拠2:世界投票のアニメ賞で最高賞
2026年5月23日に東京で開かれた「クランチロール・アニメアワード2026」で、最高賞のアニメ・オブ・ザ・イヤーはヒロアカの最終シーズンでした。
この賞は200以上の国と地域のファンが選び、今回は過去最多の7,300万票以上が集まったと伝えられています(アニメ!アニメ!)。
候補には『ダンダダン』第2期や『薬屋のひとりごと』第2期も並んでいました(アニメコーナー)。
同じ賞で鬼滅は、劇場版「無限城編 第一章」がフィルム・オブ・ザ・イヤーに選ばれています(ハリウッド・リポーター・ジャパン)。
鬼滅は2024年6月の「柱稽古編」の後、新作が劇場版だったため、部門が分かれたのは強みの差というより作品の出方の違いと見るべきです。
そのうえで、話題作がそろうテレビシリーズの部門で完結編のヒロアカが選ばれた点に重みがあります。
根拠3:受賞が1部門にとどまらなかった
ヒロアカの最終シーズンは、アニメ・オブ・ザ・イヤーに加えてベストEDシークエンス賞や最優秀助演キャラクター賞など複数部門で受賞しました(ハリウッド・リポーター・ジャパン)。
作品全体だけでなく、キャラクターや演出まで支持されたことになります。
私は、海外での評価の厚みこそ、国内の部数表には出てこないヒロアカの強みだと見ています。
ここまでの内容は公式発表と報道をもとにしたあくまで予想で、どの作品が上かを決めるものではありません。
早見表:3作の強みを数字で並べる
部数・アニメ・映画・賞の4つの軸で、確認できた数字を並べました。
どの軸で見るかによって、目立つ作品が変わります。
| 軸 | ヒロアカ | 鬼滅の刃 | 呪術廻戦 |
|---|---|---|---|
| 累計部数 | 1億部(2024年4月) | 2億2000万部(2025年7月) | 1億5000万部以上(2025年12月時点) |
| 海外の部数 | 4000万部以上 | 5600万部 | 内訳の発表なし |
| テレビアニメ開始 | 2016年4月 | 2019年4月 | 2020年10月 |
| 代表的な劇場版 | 3作目が34.3億円(国内) | 無限列車編が約517億円(全世界) | 呪術廻戦 0が265億円(全世界) |
| 2026年の海外アニメ賞 | アニメ・オブ・ザ・イヤー | フィルム・オブ・ザ・イヤー | — |
鬼滅の部数と劇場版の数字はオリコンニュース、呪術の部数・アニメ開始・劇場版はファミ通によります。
ヒロアカの劇場版3作目の興収はリアルサウンドが伝えています。
劇場版の行は、ヒロアカが国内、2作が全世界の数字で単位がそろっていません。
それでも、劇場版の興収は鬼滅と呪術が大きく上回るとみてよいでしょう。
一方でヒロアカはアニメ開始がもっとも早く、テレビシリーズで評価を積んできました。
どちらが優れているかではなく、得意な舞台が違うと読むのが自然です。
ヒロアカの部数は2024年4月から更新されていない
ヒロアカの1億部は、40巻が発売された2024年4月4日の発表です(映画ドットコム)。
連載はその後、2024年8月5日発売の週刊少年ジャンプで完結しました(アニメ!アニメ!)。
コミックスは最終42巻まで出ていますが、完結後の部数は公表されていません。
鬼滅は2025年7月、呪術は2025年12月時点の数字が出ています。
ヒロアカだけ古い時点の数字で比べられている点は、知っておきたいところです。
1億部突破の際、堀越耕平さんは「時代に恵まれたからこその数字だと思います」とコメントしていました(映画ドットコム)。
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比較の話題を読むときのチェックリスト
人気比較の投稿には、出どころの分からない数字が混ざりがちです。
たとえばグッズ売上の順位も出回っていますが、どの調査かは確認できませんでした。
次の4点を確かめてから受け取ると、振り回されにくくなります。
- 誰が発表した数字か(出版社・調査会社・個人)
- いつ時点の数字か(完結前か後か)
- 国内だけか、海外を含むか
- 部数・興収・賞のどれを比べているか
この4点がそろわない比較は、結論を出すには材料が足りません。
作品やキャラクターを否定する言葉に流れる前に、一度立ち止まりたいところです。
よくある質問
Q1. ヒロアカの海外の部数はどれくらいですか?
2024年4月の発表では海外4000万部以上です。
国内は6000万部以上で、合計1億部になります。
いずれもデジタル版を含む数字で、その後の更新は発表されていません。
Q2. 鬼滅の刃の海外の部数は?
2025年7月17日の集英社発表で海外5600万部です。
国内1億6400万部と合わせて2億2000万部になります。
海外の部数そのものは、ヒロアカより鬼滅のほうが多い計算です。
Q3. 呪術廻戦の海外の部数は分かりますか?
確認できた資料では、全世界シリーズ累計1億5000万部以上という合計だけです。
国内と海外の内訳は示されていませんでした。
そのため早見表では「内訳の発表なし」としています。
Q4. ヒロアカが受けたアニメ賞はどんな賞ですか?
米クランチロールが主催し、世界のファンの投票などで選ぶアニメ賞です。
2026年は10回目で、5月23日に東京で授賞式が開かれました。
最高賞のアニメ・オブ・ザ・イヤーにヒロアカの最終シーズンが選ばれています。
Q5. 考察の内容は事実ですか?
いいえ。考察は編集部の予想です。
部数や受賞は公式発表と報道で確かめた事実ですが、「海外の比重と世界での評価がヒロアカの強み」という見方は解釈にあたります。
作品の好みは人それぞれです。
これからの3作の予定
ヒロアカは2027年4月17・18日に、幕張メッセで大型イベント「ヒロアカウルトラエキスポ」を予定しています(コミックナタリー)。
ジャンプフェスタ2027では、12月19日に呪術とヒロアカ、12月20日に鬼滅のステージが組まれています(コミックナタリー)。
呪術は2026年12月25日から新宿で完結展が開かれます(ファミ通)。
完結後も3作の動きは続いており、部数の新しい発表が出れば比較の景色も変わりそうです。
まとめ
- ヒロアカの1億部は国内6000万部以上・海外4000万部以上
- 鬼滅の海外比率は約4分の1で、ヒロアカは約4割
- 2026年の海外アニメ賞はヒロアカが最高賞・鬼滅が映画賞
- 出どころ不明の順位は確認できていない
累計の総数だけで並べると、ヒロアカは2作の後ろに見えます。
けれど海外の比重と世界での評価に目を向けると、別の顔が見えてきます。
比べるなら、同じ物差しをそろえてから楽しみたいですね。

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