【先に答え】飯野公一さんは、果樹を24ヘクタール手がける農業法人のトップです。
会社名は有限会社M.A.C.Orchard。
読み方は「エム・エー・シー・オーチャード」です。
場所は山梨県南アルプス市。育てているのは桃とぶどうと柿の3つ。
果物の木は手作業が多く、大きく広げにくいと言われてきた分野です。
そこへ飯野さんは国内でも珍しい規模で答えを出しました。
放送は8月30日(日)午前3時30分、TOKYO MXです。
- 肩書きは有限会社M.A.C.Orchard 代表取締役
- 年齢は放送時点で66歳
- 若いころアメリカで2年、農業を学んでいる
- スタートは2001年・2ヘクタールから
- いまは24ヘクタール、木の数はおよそ4000本
- 国の内閣総理大臣賞(第64回農林水産祭・園芸部門)を受賞
- その前年には日本農業賞の大賞も
- 会社の住所は南アルプス市飯野538番地
- 飯野公一さんという人の輪郭
- 会社がここまで来るまでの流れ
- 2つの表彰が評価したポイント
- なぜ24haが可能なのかの予想
番組表の説明はごく短く、「くだもの生産法人の農業改革」とだけ。
ところが調べ始めると、国レベルの表彰が2つ出てきます。
まずは当ブログの予想からいきましょう。
【予想】広げたから24haになったのではなく、減らしたから広がったとみる
ここからは当ブログの予想です。
結論を先に言うと、この規模は1本の木にかける手間を削り続けた副産物ではないかと考えています。
面積が目的だったのではなく、効率が先にあったという見立てです。
根拠を10個並べます。
根拠その1。国の講評が「省力化」から始まっています。
山梨県の発表にある受賞理由の1行目は「徹底した省力化と労力分散による大規模果樹経営の実現」。
大きさより先に省力化が置かれているのがポイントです。
根拠その2。技術の名前が具体的です。
同じ講評には低樹高仕立て、そして省力的な房作りとあります。
精神論ではなく、作業時間そのものを縮める話が挙げられています。
根拠その3。3品目という構成そのものが仕掛けです。
桃・ぶどう・柿は忙しい時期がずれます。
県も「品目や品種の組み合わせによる労力分散」と書いており、山を崩す設計が意図的だと分かります。
根拠その4。増え方がゆっくりです。
始まりは2ヘクタール。ここまで来るのに20年かけています。
いきなり借り集めたのではなく、回せる分だけ足していったように見えます。
根拠その5。畑がバラバラです。
借りている土地は300か所を超えます。
点在した畑を回すと移動と段取りで時間が消えるので、効率化なしでは破綻します。
根拠その6。人を雇う前提でできています。
講評には「雇用労力の活用」という言葉が入っています。
家族でやりくりする形ではなく、他人が入れる作業の形に整えたということです。
根拠その7。未経験の人が主力です。
番組情報によると、従業員18人は社長を除いて全員が転職組。
元幼稚園教諭や元消防士が担えるなら、ベテランの勘に頼らない作業になっているはずです。
根拠その8。休んでも回っています。
週休2日を敷き、育休まで取れる体制です。
誰かが抜けても止まらないという事実が、省力化の実効性を裏づけています。
根拠その9。環境対策と手間削減が同じ向きです。
公式サイトによれば草生栽培を採用し、農薬をまく回数も減らしています。
草を管理しすぎない方針は、作業量を落とすことと矛盾しません。
根拠その10。原点がアメリカにあります。
飯野さんは大規模農業の本場で2年間過ごしています。
「広い面積を前提に段取りを組む」という発想は、最初から持っていたと考えるのが自然です。
まとめると、24ヘクタールという数字は引き算の積み重ねだと予想します。
これはあくまで公開資料をもとにした当ブログの推測で、本人の発言ではありません。
人物データをまとめると
公開されている情報だけを並べます。
生年月日と学歴は出ていませんので、分かるのは年齢と仕事の部分です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 読み方 | いいの こういち |
| 年齢 | 66歳(放送時点) |
| 職業 | 有限会社M.A.C.Orchard 代表取締役 |
| 本拠地 | 山梨県南アルプス市飯野538番地 |
| 育てるもの | モモ・ブドウ・カキ(合計24ha) |
| 海外経験 | アメリカでの農業研修2年 |
| 県の認定 | 指導農業士/アグリマスター |
| 地域での顔 | 学童野球の指導歴30年超 |
最後の行が少し意外です。
番組ディレクターの編集後記には、この野球の指導経験が人をまとめる力につながっていたと書かれています。
そのうえで「聴く力のほうが印象的だった」とも記されていました。
▼ 山梨のぶどうが気になった方はこちら
※旬の時期は限られます。在庫・価格はリンク先でご確認ください。
会社の歩みを年表で追う
いまの社名になったのは2021年と、意外に最近です。
それ以前に20年分の助走がありました。
| 年月 | できごと |
|---|---|
| 2001年4月 | 共同経営で有限会社I&Iフルーツグロワーズを設立。目標は10ha・1億円 |
| 2012年 | 耕作面積が10haを突破 |
| 2012年11月 | 山日YBS農業賞 |
| 2017年11月 | やまなしGAP認証 |
| 2018年2月 | 全国果樹技術経営コンクール優秀賞 |
| 2021年4月1日 | それぞれ独立しM.A.C.Orchardへ改名。目標は24ha・2億円 |
| 2021年10月 | やまなし4パーミルイニシアティブ認証 |
| 2025年 | 第54回日本農業賞 個別経営の部 大賞 |
| 2025年11月 | 第64回農林水産祭 内閣総理大臣賞(園芸部門) |
おもしろいのは目標の置き方です。
設立時は「10ha・1億円」、改名時は「24ha・2億円」と、いずれも先に数字を掲げています。
掲げてから届かせる、というやり方が20年続いていることになります。
番組が注目したのは果物ではなく「働き方」
回のサブタイトルは「育休・大型連休あります」。
栽培技術の話ではありません。
主役は労働環境です。
農業では長く「休まないのが立派」とされてきました。
この会社は週休2日(忙しい時期は週休1日)に加えて長期休暇、さらに育休まで用意しています。
役員である次男の翼さんが、1か月の育休を初取得しました。
加えて売上に連動したボーナスもあるとのこと。
こうした整備が働く人のやる気につながっている、というのが番組側の説明です。
Q&A:よく検索されている点
Q1. 年齢はいくつ?
番組情報と民間放送教育協会の番組ページでは66歳と紹介されています。誕生日までは公表されていません。
Q2. 会社の場所は?
公式サイト記載の住所は山梨県南アルプス市飯野538番地。畑は南アルプス市の飯野地区だけでなく、韮崎市大草地区にも広がっています。
Q3. 何を何ヘクタール作っているの?
モモ・ブドウ・カキの3品目、合計24ヘクタールです。植えられた木はおよそ4000本。今シーズンの桃は前年より10トン多い130トンを目標にしています。
Q4. 社名の「M.A.C.」の意味は?
由来は公表されていません。公式サイトには2021年4月1日にI&Iフルーツグロワーズから改名した経緯は載っていますが、頭文字が何を指すのかの説明はありません。
Q5. どんな賞をもらった?
大きなものは2つ。第54回日本農業賞 個別経営の部 大賞と、第64回農林水産祭 内閣総理大臣賞(園芸部門)です。前者は山梨県から初、後者は県内の果樹経営体として初とされています。
Q6. 家族は?
名前が出ているのは妻のみゆきさんと、役員を務める次男の翼さんです。みゆきさんは看護の現場でマネジメントを指導していた経験を持ち、その意見が経営に反映されているとのこと。ほかのご家族については情報がありません。
Q7. いつどこで放送?
2026年8月30日(日)午前3時30分〜4時00分、TOKYO MXです。回タイトルは「育休・大型連休あります〜山梨発!くだもの生産法人の農業改革〜」で、制作は山梨放送が担当しています。
放送で見どころになりそうなところ
おそらく桃の収穫が終盤の山になります。
番組情報が「130トンの目標を達成できるか」という問いで締められているためです。
もう1つ、次男・翼さんの「農業だからしょうがない、はうそ」というセリフ。
ディレクターが編集後記でわざわざ引用しているので、本編にも入っている可能性が高いとみています。
なお会社の数字は今後変わります。
本記事の内容は放送前に公開されていた資料にもとづくもので、番組の中身を保証するものではありません。
おさらい
飯野公一さんは山梨県南アルプス市のM.A.C.Orchard社長、66歳。
アメリカで2年学び、2001年に2ヘクタールから始めました。
いまは桃・ぶどう・柿で24ヘクタールです。
受けた表彰は日本農業賞の大賞と農林水産祭の内閣総理大臣賞。
どちらも評価の中心にあったのは省力化でした。
面積は結果であって目的ではなかった、というのが当ブログの予想です。
放送は8月30日(日)午前3時30分・TOKYO MX。
かなりの深夜枠なので、録画予約をしておくと確実です。

コメント