【結論】岩城島診療所は2026年5月11日に再開。引き受けたのは愛媛の医療機関ではなく、広島の島で15年やってきた法人でした。
- 島に1つしかない診療所が約1年間ストップしていた
- 上島町が出したのは診療所の経営者募集
- 応募した心海会は広島県の百島・佐木島で運営中
- 許可は2026年2月1日、開業は5月11日
- 初日に来た患者さんは18人
- 診療は週5日、月水金は午後もあり
- 休止から再開までに何があったのか
- 場所・電話番号・診療時間
- 古い建物をどう直したのか
- 県外の法人が手を挙げられた理由の予想
- ネット検索でひっかかる紛らわしい名前
2026年8月9日(日)23時15分放送のTBS系「情熱大陸」。
主役は次田展之(つぎた のぶゆき)さん、瀬戸内海の島々をヘリで回るお医者さんです。
番組の公式サイトによると、撮影は2026年4月の岩城島診療所の準備段階から始まっていたそう。
この診療所の話が番組の中心になりそうです。
再開までの流れを追ってみます。
【予想】なぜ広島の法人が、愛媛の島を引き受けられたのか
ここからは当ブログの予想です。
この件でいちばん引っかかったのは、県が違うことでした。
岩城島は愛媛県、心海会の拠点は広島県。
なぜ県外の法人が、島の診療所を引き受けられたのか。
答えは移動手段にあると思っています。
見立て1:空から見ると「県境」は距離にならない
地上の感覚だと、広島県三原市から愛媛県上島町はずいぶん遠く感じます。
県をまたぐし、海を渡るし、しまなみ海道を経由する必要もあります。
ところが実際に何が起きたかというと、
再開初日の2026年5月11日、次田さんは佐木島で診療を終えてからヘリで岩城島へ移動しています(百島診療所日記)。
同じ日のうちに、県をまたいでいるのです。
空路では、行政区画がまったく壁になっていません。
「県外の遠い島」ではなく「近くにあるもう1つの島」として扱えた。
だから手を挙げられたのだと予想します。
見立て2:橋のない島どうしは、実は近い
百島も佐木島も岩城島も、本州・四国と橋でつながっていません。
この3つは行政的にはバラバラですが、瀬戸内海の同じ海域に浮かんでいます。
番組の予告では、ヘリで飛ぶ距離が「およそ10キロ先」と紹介されていました(情熱大陸公式サイト)。
10キロなら、市街地の移動と変わりません。
島を海で隔てられた場所ではなく、点在するエリアとして見ているのだと思います。
見立て3:新設ではなく「経営の引き受け」だったから速かった
上島町が出していたのは診療所の経営募集でした。
次田さん側は2025年12月中旬にそれを見つけて応募し、承認されています。
すでに2つの島で診療所を運営している法人にとって、これは3つ目の店舗を開く感覚に近いはずです。
採用の方法も、事務の流れも、レセプトの処理も、すでに持っている。
ゼロから立ち上げる人を待つより、はるかに速い。
実際、許可が出た2026年2月1日から開業の5月11日まで3か月余り。
1年空いていた診療所が、この速さで戻りました。
再開までの流れ
| いつ | 何があったか |
|---|---|
| 約1年前 | 医師がいなくなり、島唯一の診療所が休止 |
| 2025年12月中旬 | 上島町の経営募集を発見 |
| 2026年2月1日 | 開業の許可が下りる |
| 2026年2月 | プロジェクト始動。スタッフ募集開始 |
| 2026年4月 | 情熱大陸の撮影スタート |
| 2026年4月23日 | 島民向けの説明会 |
| 2026年5月11日 | 再開。初日18人 |
| 2026年5月中旬 | 読売新聞・愛媛新聞・NHKが報道 |
休止していた期間について、愛媛新聞は「医師不在の影響で約1年間休止していた」と伝えています(愛媛新聞)。
4月23日の説明会には、悪天候にもかかわらずホールを埋め尽くすほどの島民が集まったと番組公式サイトに書かれています。
1年待たされた重みが伝わってきます。
診療所のデータ
| 名前 | 岩城島診療所 |
| 住所 | 愛媛県越智郡上島町岩城2123-1 |
| 電話 | 0897-72-8818 |
| FAX | 0897-72-8878 |
| 運営 | 社会医療法人心海会 |
診療時間は上島町の公式ページに出ています(上島町公式ホームページ)。
- 月・水・金:9:00〜12:00/13:00〜15:00
- 火・木:9:00〜12:00
- 土・日・祝:休診
百島診療所は午後だけで週4日、佐木島診療所は午前だけで週5日。
それに比べると、岩城島がいちばん長く開いています。
次田さん1人では回せない時間割なので、島にスタッフを置く形になっているはずです。
公式ブログでも2月にスタッフ募集、5月にスタッフ紹介の投稿がありました。
建物は新築ではなくリフォーム
公式ブログには、準備期間に何を直していたのかが具体的に書かれています。
- トイレに段差があり、和式だったため改修
- 事務所が紙カルテ仕様だったため受付カウンターを作り直し
高齢の患者さんが多い島で、段差と和式トイレは大きな障害になります。
そして紙カルテ前提の受付は、前の診療所が動いていた頃のまま時間が止まっていたということ。
ここを直すところから始まったわけです。
初日の記録
2026年5月11日の様子が、公式ブログにそのまま残っています。
- お祝いの花がたくさん届いた
- 次田さんは佐木島の診療後、ヘリで到着
- 患者は18人
- マイナンバーの読み取り機がエラーを起こし、事務は大わらわ
1年閉まっていたので、来る人すべてが新しい患者さんになります。
番組の予告にも、奥さんを亡くして一人暮らしをしている80代の男性が不整脈の不安を訴える場面が出てくるようです。
検索するときの注意
似た名前の医療機関情報が残っている
医療機関の検索サイトには「医療法人社団 岩城診療所」という名義の情報が今も出てきます。
2026年5月に再開したのは「岩城島診療所」、運営は社会医療法人心海会です。
名前が1文字違うだけなので、混同しやすいところです。
法人格の書かれ方も揺れている
上島町の公式ページと法人サイトは「社会医療法人心海会」。
情熱大陸のプロフィール欄は「医療法人心海会」。
どちらが誤りとも言えないので、両方載せておきます。
Q&A
Q1. いつ再開したの?
2026年5月11日です。約1年間休止していた島でただ1つの診療所が動き出しました。
Q2. なぜ止まっていたの?
愛媛新聞によると医師不在が理由です。島の診療所は1つしかないため、住民は本土へ渡る必要がありました。
Q3. どういう経緯で次田さんが引き受けたの?
上島町の診療所経営募集を2025年12月中旬に見つけて応募し、承認されました。2026年2月1日に開業許可が出ています。
Q4. 何時から開いているの?
月・水・金が9時〜12時と13時〜15時、火・木が9時〜12時です。土日祝は休診。受診前に最新情報を確認してください。
Q5. 建物は建て替えたの?
いいえ、もとの建物をリフォームしています。段差のある和式トイレと、紙カルテ用の受付カウンターが直されました。
Q6. 次田さんはずっと島にいるの?
公表されている情報では分かりません。ただし診療時間が週5日と長く、広島の2診療所とも日程が重なるため、島に常駐するスタッフを含めた体制とみられます。
これからどうなる?
心海会はこれで広島県尾道市・三原市、愛媛県上島町の3拠点になりました。
県をまたいで診療所を持つ医療法人は、そう多くないと思います。
放送後に話題になりそうなのは、「同じことが他の島でもできるのか」という点だと予想します。
ただし今回うまくいったのは、応募できる法人がすぐ近くにあったからです。
どこの島でも成り立つ話ではなさそうです。
このあたりは予想なので、実際は違う展開になるかもしれません。
おわりに
岩城島診療所は、医師不在で約1年止まったあと、2026年5月11日に再開しました。
引き受けたのは、広島の島で15年やってきた社会医療法人心海会です。
募集を見つけたのが2025年12月中旬、許可が2026年2月1日、説明会が4月23日、再開が5月11日。
その間に段差のあるトイレと紙カルテ用の受付を直しています。
初日の患者さんは18人でした。
この記事では「空から見れば県境は距離にならない」という予想を書きました。
答えは8月9日の放送で分かりそうです。

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