花王と農業の意外な関係|洗剤の技術で農薬を減らす?カンブリア宮殿の「界面技術」をやさしく解説

    【ひとことで】花王は50年近く前から農業を支えてきた会社。カギは洗剤と同じ「なじませる」技術です。

    10月1日のカンブリア宮殿の予告に、「農業分野まで」という言葉がありました。
    シャンプーや洗濯洗剤のイメージが強い花王と農業、ちょっと結びつきませんよね。

    放送はテレビ東京で2026年10月1日(木)夜11時06分から
    その前に、花王と農業のつながりをかみくだいて説明します。

    本記事はプロモーションを含みます。

    • 花王の農業資材は約半世紀の歴史
    • 主役は展着剤(アジュバント)という農薬のお助け役
    • しくみは洗剤やシャンプーと同じ界面活性剤
    • ドローンでまくときの飛び散りも抑える
    • 土づくりの研究も進行中
    この記事の内容
    • 「界面」ってそもそも何?
    • 展着剤は何をしてくれるの?
    • ドローンと土づくりへの広がり
    • 花王が農業を推す理由、編集部の予想

    先に編集部の予想をお話しします。

    目次

    【予想】農業は花王の「隠れた得意技」がついに表舞台に出てきたもの

    ここからは編集部の予想です。
    わたしたちは、花王の農業は新しい挑戦というより、長年こっそり続けてきた得意分野にスポットライトを当てる動きだと見ています。

    根拠は8つです。

    根拠1:もう50年近くやっている。
    花王の技術紹介サイトによると、アジュバントを中心に約半世紀、日本の農業を縁の下で支えてきたそうです(花王の顔)。

    根拠2:シャンプーと理屈が同じ。
    研究者の方は、肌と乳液、髪と皮脂汚れ、葉と農薬、どれも界面活性剤でコントロールする点は同じだと話しています。
    ゼロから技術を探す必要がないのです。

    根拠3:洗剤の技術をさらに磨いた。
    ふつうは液体と空気の境目だけを整えるところを、花王は液体と葉っぱの境目まで整える技術を開発しました(花王 研究開発)。

    根拠4:ドローン時代にぴったり。
    ドローンでまくと、薬が風で流れたり蒸発したりしがち。
    花王はそれを抑えるドローン用アジュバントにも取り組んでいます。人手不足の農家さんほど助かる技術です。

    根拠5:研究所に壁がない。
    花王には部署を壁で区切らない「大部屋制」があるそうです。
    髪の研究者と農業の研究者が、気軽に話を聞きに行ける環境だといいます。

    根拠6:次の行き先も決まっている。
    今後は土壌改良剤や海の養殖用の飼料にも広げると、研究開発ページに書かれています。
    「食べものをつくる」分野全体に手を伸ばす流れです。

    根拠7:社長と農業研究の「職場」がつながっている。
    長谷部佳宏社長は2003年に化学品研究所の室長でした(花王公式サイト)。
    植物の育ちをよくする薬剤が開発されていたのも、同じ化学品研究所だったと紹介されています。

    根拠8:日用品だけでは市場が広がりにくい。
    シャンプーや洗剤は、国内の人口が減れば使う人も減っていきます。
    一方、食べものを増やす・農薬を減らすは世界中で求められるテーマです。

    こうして並べてみると、花王の農業は「思いつきの新事業」ではなく、何十年も積み上げた研究がようやく目立つ場所に出てきたものに見えます。シャンプーの売り場では見えない花王の顔が、番組で初めて知られることになりそうです。

    番組紹介の「界面技術を再構築」という言い方は、まさにこうした組み替えを指しているのではないでしょうか。
    ただし番組の中身はまだ公表されていないので、あくまで編集部の予想です。

    「界面」ってそもそも何?

    界面は、ちがう性質のものどうしが触れ合う境目のこと。
    いちばん身近なのは、ドレッシングの水と油の境目です。

    この水と油をなかよくさせるのが界面活性剤
    汚れを落とすのも、クリームを肌になじませるのも、同じ仲間の働きです。

    家庭菜園でも、農薬や液肥に少し混ぜて使う展着剤が売られています。
    葉っぱで薬がコロコロ転がって困っている方は、チェックしてみてください。
    ▼ 展着剤を探すならこちら

    ※使うときは必ず製品ラベルの使い方を確認してください。

    展着剤は何をしてくれるの?

    キャベツやネギの葉は、水をはじきやすいのが特徴。
    水で薄めた農薬をかけても、玉になってコロコロ落ちてしまいます。

    農薬は使える量や回数が決まっているので、「効かないからたくさんまく」はできません。
    そこで、少ない量でも葉っぱ全体に広げるお助け役が展着剤です。

     ふつうの界面活性剤花王の技術
    整える境目液体と空気液体と空気+液体と葉っぱ
    広がり方すき間に入りにくい葉の重なりにも自然に広がる
    代表的な製品「ドライバー」(2019年7月発売)

    「ドライバー」には植物由来の界面活性剤が使われていると紹介されています。

    ドローンと土づくりへの広がり

    花王の公式ページには、高さ2m・横風3mの条件で散布を比べた動画があります。
    水だけだと風に流され、花王の展着剤を入れると飛ばされにくい、という違いが見られます。

    もうひとつは土づくり
    田んぼの粘土っぽい土は水はけが悪く、大豆などを育てにくいのが悩みです。
    花王は2011年ごろから、植物の繊維質「リグニン」を使って土をふかふかにする研究を続けてきたそうです。

    気になる疑問Q&A

    Q. 花王が農薬をつくっているの?

    花王が手がけているのは、農薬を助ける側の展着剤や土づくりの資材です。

    Q. シャンプーと同じ技術って本当?

    はい。界面活性剤で境目をコントロールするという根っこは同じだと、花王の研究者が説明しています。

    Q. 放送はいつ?

    テレビ東京で10月1日(木)夜11時06分〜11時55分です。

    おわりに

    花王と農業をつなぐのは、洗剤やシャンプーと同じ「なじませる」技術でした。
    展着剤、ドローン散布、土づくりと、じわじわ広がっています。

    社長がこの技術の未来をどう語るのか、10月1日(木)夜11時06分からのカンブリア宮殿でチェックしてみてください。

    参考にした情報

    よかったらシェアしてね!
    • URLをコピーしました!
    • URLをコピーしました!

    コメント

    コメントする

    CAPTCHA


    目次