【結論】2023年の労使協定で、マイナーの最低年俸はどの階級も2倍以上になったと報じられています。
@shougun0315 なぜ最近の助っ人外国人は中々活躍できないの?#考察 #野球 #雑学
♬ オリジナル楽曲 – さっしー – さっしー
- マイナー初の労使協定は2023年3月29日合意
- 3Aは17,500ドル→35,800ドル
- 倍率が最大はルーキー級(コンプレックス)(約4.1倍)
- それでも日本の助っ人が消えたわけではない
- マイナーの最低年俸がいくらからいくらになったか
- 階級ごとの上昇率
- 2026年の日本で助っ人がどう働いているか
- 今後も獲得は難しくなるのかという予想
助っ人の話でよく出てくるのが
マイナーリーグの年俸です。
実際にいくらからいくらになったのか、数字から見ていきます。
【考察】この先も助っ人の獲得は難しくなるのか
ここからは編集部の予想です。
アメリカに残る側の条件は良くなりましたが、日本での獲得が止まるとは見ていません。
理由を5つ挙げます。
理由1:残る側の条件が改善したのは事実
2023年のマイナー初の労使協定で、3Aの最低年俸は17,500ドルから35,800ドルになったと報じられています(ベースボール・アメリカ)。
同じ記事は協定前の状況として、2019年時点で複合リーグの新人の最低給与が3,480ドルだったことや、住居の確保が選手の責任だったことも挙げています。
そこが改善したぶん、アメリカに残るという選択が取りやすくなったのは確かだと考えます。
理由2:上がったのは「最低額」である
ここで押さえておきたいのは、改定されたのが最低年俸だという点です。
全員の年俸が2倍になったわけではなく、下限が引き上げられたという話になります。
したがって個々の選手がどう判断するかは、この数字だけでは決まりません。
実績のある選手ほど、最低額の影響は小さくなるはずです。
理由3:2026年も助っ人は主力として使われている
実際の起用を見ると、2026年のパ・リーグ打率1位はレイエス(日本ハム)の.313です(日本野球機構)。
500打席以上に達した助っ人も3人います。
「誰も来ない」状態であれば、こうした数字は出てきません。
少なくとも主力として起用される助っ人は今季も存在する、というのが確認できる事実です。
理由4:協定は2027年までの期限つき
この協定は5年間の取り決めで、2027年までをカバーすると報じられています(ベースボール・アメリカ)。
期限がある以上、次の交渉で条件が再び動くことになります。
いまの金額が固定されるわけではありません。
「この先ずっと取りにくくなる」と決めつけるのは早いと考えます。
理由5:上がったのは「下から」である
倍率で見ると、伸びが大きいのは下位の階級です。
ルーキー級(コンプレックス)が約4.1倍なのに対し、3Aは約2.0倍にとどまります(ベースボール・アメリカ)。
つまり上の階級ほど倍率での伸びは控えめでした。
ただし増加額で見ると3Aの18,300ドルが最大で、見る指標によって印象が変わります。
どちらか一方だけを見て語らないほうがよいと考えます。
まとめると、アメリカ側の条件は良くなったが、日本での獲得の道が閉じたわけではないというのが編集部の見立てです。
階級別の最低年俸
2023年3月29日に合意されたマイナーリーグ初の労使協定による改定内容です。
金額は年俸の最低額で、報じられているものをそのまま並べています。
| 階級 | 改定前 | 改定後 | おおよその倍率 |
|---|---|---|---|
| ルーキー級(コンプレックス) | 4,800ドル | 19,800ドル | 約4.1倍 |
| 1A(ローA) | 11,000ドル | 26,200ドル | 約2.4倍 |
| 1A+(ハイA) | 11,000ドル | 27,300ドル | 約2.5倍 |
| 2A | 13,800ドル | 30,250ドル | 約2.2倍 |
| 3A | 17,500ドル | 35,800ドル | 約2.0倍 |
金額はベースボール・アメリカが報じたものです。
倍率は改定後÷改定前で計算しています。
▼ 野球のデータを手元で追いたい方はこちらから
※名鑑は年度版です。購入前に対象シーズンをご確認ください。
この協定はなぜ大きな話なのか
ポイントは「初めて」という点です。
マイナーリーグの選手にとって、労使協定が結ばれたのはこれが最初でした。
それまでマイナーの最低年俸は、階級によっては年間4,800ドルという水準でした。
報じられている協定前の状況としては、選手が自分の食事代を負担し、クラブハウス費用が必須だったこと、住居の確保が選手の責任だったこと、1か月に1日しか休みがないスケジュールがあったことなどが挙げられています(ベースボール・アメリカ)。
金額だけでなく生活条件も含めた改定だったことになります。
日本球界から見れば、選手にとって「アメリカに残る」という選択肢の条件が良くなったという変化です。
2026年の日本では何が起きているか
では実際に助っ人が消えたのかというと、そうではありません。
2026年9月24日時点の日本野球機構の公式成績を見ます。
| 項目 | 2026年の状況 |
|---|---|
| パ・リーグ打率1位 | レイエス(日本ハム).313 |
| 500打席以上の助っ人 | 3人(レイエス・ダルベック・カナリオ) |
| 200打席以上の助っ人 | 13人 |
| セ・リーグ上位20人に入る助っ人 | 2人(ダルベック14位・サンタナ15位) |
いずれも日本野球機構の公式成績から数えたものです(日本野球機構)。
主力として起用されている助っ人は今季も複数います。
なお来日人数そのものの推移は、この記事では調べていません。
よくある質問
Q1. マイナーの最低年俸は一番上がった階級でどれくらいですか
倍率でいうとルーキー級(コンプレックス)です。
4,800ドルから19,800ドルで、約4.1倍になったと報じられています。
金額そのものの伸びが大きいのは3Aで、17,500ドルから35,800ドルへ18,300ドル増えています。
Q2. これで日本に来る選手はいなくなるのですか
いなくなってはいません。
2026年も200打席以上の助っ人が13人おり、パ・リーグの打率1位は助っ人です。
この記事で言えるのは、アメリカ側の最低条件が上がったというところまでです。
Q3. 日本の助っ人の年俸はいくらですか
この記事では日本側の金額は扱いません。
確認できた一次的な数字がマイナー側の最低年俸だけだからです。
日本の助っ人年俸と直接比べるには、別の資料が必要になります。
Q4. 協定はいつまで続くのですか
5年間の協定で、2027年までをカバーすると報じられています。
期限が来れば改めて交渉が行われ、条件は動く可能性があります。
現在の金額が今後も続くとは限りません。
Q5. 投手のレベルが上がったから打てないのではないですか
そう語られることは多いのですが、この記事では裏づけとなる公開データを確認できませんでした。
成績の分布は数えられても、原因の特定は別の作業です。
確認できていないことは、確認できていないと書いています。
Q6. この記事の考察は確定した見通しですか
いいえ、考察セクションは編集部の予想です。
年俸の金額と2026年の成績は出典にもとづいていますが、
「獲得が止まるとは見ていない」という部分はそこから読んだ見立てにすぎません。
これから見ておきたいところ
ひとつはオフの契約更改です。
2026年9月24日時点で打率.220前後の選手が複数いるため、
入れ替えがどれくらい起きるかが注目されます。
シーズンはまだ終わっておらず、最終成績は動きます。
もうひとつは新規に来日する選手の経歴です。
メジャー経験が豊富な選手が来るのか、
マイナー中心の若い選手が中心になるのかで、待遇差の影響が読み取れます。
そして2027年に迎える協定の期限です。
次の交渉でマイナーの待遇がさらに動けば、
選手の選択肢もまた変わります。
金額の話は、2023年の改定だけでは完結しません。
まとめ
2023年3月29日に合意されたマイナーリーグ初の労使協定で、
最低年俸は3Aが17,500ドルから35,800ドル、
ルーキー級(コンプレックス)が4,800ドルから19,800ドルになったと報じられています。
金額だけでなく食事代や住居の負担といった生活条件も含めた改定で、
アメリカに残るという選択肢の条件が良くなりました。
ただし2026年も200打席以上の助っ人が13人おり、
パ・リーグの打率1位はレイエスです。
少なくとも主力として使われる助っ人は今季も存在する、というのが数字から言えることになります。

コメント