【結論】百島の人口は2026年現在で約200人。診療所は15年前にできましたが、いまも看護師と医療事務を急募しています。
- 島の広さは周囲約12キロ・面積約3平方キロ
- 本土へは船で約45分(高速船で約25分)
- コンビニもスーパーもない
- でも幼稚園・小学校・中学校はある
- ヘリポートがあり、ドクターヘリも降りられる
- 診療所は看護師・医療事務員を急募中
- 百島の暮らしの実際
- 診療所の場所と診療時間
- 急病のときにどうなるのか
- いまも人を募集している理由の予想
- 人口の数字が資料で割れている点
2026年8月9日(日)23時15分のTBS系「情熱大陸」に、
瀬戸内海をヘリで飛ぶ医師次田展之(つぎた のぶゆき)さんが登場します。
すべての出発点が、広島県尾道市の百島(ももしま)です。
2011年、医師がいなかったこの島に診療所ができました。
どんな島なのか、調べてみたら思っていたのと少し違う姿が見えてきました。
【予想】診療所ができて15年、なぜまだ人を募集しているのか
ここからは当ブログの予想です。
百島の定住促進サイトを読んでいて、一番引っかかったのがここでした。
「求められる職種」の欄に「急募:看護師・医療事務員」と書かれているのです(百島定住促進サイト)。
診療所ができて15年。
それでもこの島は、施設ではなく人を募り続けている。
ここに離島医療の本質があると思っています。
見立て1:島が失ったのは「建物」ではなく「担い手」だった
百島には、実はいろいろなものが残っています。
- 幼稚園・小学校・中学校がそろっている
- ヘリポートがあり、ドクターヘリが降りられる
- 光ファイバーが通っていてネット環境がある
- 宅配便も毎日集荷・配送される
人口200人ほどの島に、これだけの設備があるのです。
足りていなかったのは箱ではなく、そこで働く人でした。
2011年に次田さんが埋めたのは、その「医師」という枠。
でも診療所は医師1人では回りません。
看護師も医療事務も要る。
だから15年たっても募集が続いていると予想します。
見立て2:通勤ができない職場だから
ここが厳しいところです。
島には橋がありません。
本土から通うなら、毎日フェリーに乗ることになります。
しかも定住促進サイトはデメリットとして「船の欠航時には出入り出来ない」とはっきり書いています。
台風や強風の日は、行くことも帰ることもできない。
看護師さんや事務員さんにとって、これは大きな条件です。
結果的に「移住してくれる人」を探すことになり、募集の難易度が跳ね上がる。
だからこそ、この求人が移住サイトに載っているのだと思います。
見立て3:だから医師のほうが「空から通う」形になった
そう考えると、次田さんのヘリの意味も変わって見えます。
島に住み込む医師を探すのは難しい。
だったら住まずに通える形にすればいい。
週4日、1日2時間の診療なら、他の島とかけ持ちできます。
実際、百島診療所の診療時間は月・火・木・金の14時〜16時だけです(社会医療法人心海会)。
この短さは手抜きではなく、続けられる形にするための設計だったと予想します。
百島ってどんな島?
| 所在 | 広島県尾道市百島町 |
| 大きさ | 周囲約12キロ/面積約3平方キロ |
| 人口 | 2026年現在 約200人 |
| 橋 | なし |
| 船 | 尾道駅前桟橋から約45分(高速船 約25分) |
名前の由来は、昔このあたりに桃の木が多かったから「モモシマ」というのが定説だそうです。
古くは磯島と五十島という2つの島で、地形が変わって1つになったという説もあります。
買い物はどうしているのか
ここが一番リアルです。
- コンビニ・スーパーはなし
- 福田港のJAは月・水・金の10時〜15時だけ(生鮮品は扱わない)
- 生鮮品を含む雑貨は個人商店3店舗で
- 生協は週1回の配送
- バスは船の発着に合わせて運行(日曜祝日を除く)
バスのダイヤが船に合わせてある。
島の1日は船の時刻表を軸に回っているということです。
急病のときはどうなる?
意外なことに、ここはかなり整っています。
- まず百島診療所で対応する
- 搬送が必要なら尾道・福山の総合病院へ
- 移送は尾道市消防局の救急艇
- 島内のヘリポートからドクターヘリでの搬送も可能
- 広島県の防災ヘリ「メイプル」の離発着訓練も実施
つまり「運ぶ仕組み」は前からあったのです。
足りなかったのは、普段から診てくれる人のほうでした。
百島診療所のデータ
| 住所 | 広島県尾道市百島町972 |
| 電話 | 0848-73-5399 |
| 診療 | 月・火・木・金 14:00〜16:00 |
| 休診 | 水・土・日・祝 |
| 港から | 福田港より徒歩20分/車5分 |
船は備後商船のフェリー「百風」と高速船「ニューびんご」。
次田さんはここへヘリで通っています。
数字を見るときの注意
人口の数字が資料で違う
| 資料 | 数字 | 数え方 |
|---|---|---|
| 百島定住促進サイト | 2026年現在 約200人 | 実際に島で生活している人数 |
| 百科事典などの記載 | 2017年8月末 298世帯489人 | 住民登録ベースとみられる |
診療日は変わることがある
表にしたのは「基本の診療日程」です。
実際の開院日は公式サイトの診療カレンダーで変わるので、受診前に確認してください。
Q&A
Q1. 百島には何人住んでいるの?
定住促進サイトによると2026年現在で約200人です。住民登録ではなく、実際に生活している人数として紹介されています。
Q2. どうやって行くの?
橋がないので船です。尾道駅前桟橋から約45分、高速船なら約25分。備後商船が運航しています。海上タクシーの手配も可能とのことです。
Q3. お店はあるの?
コンビニもスーパーもありません。福田港のJAが月・水・金の10時〜15時に営業(生鮮品なし)、ほかに個人商店が3店舗あります。2017年と2020年には飲食店もオープンしています。
Q4. 学校はあるの?
あります。百島幼稚園・百島小学校・百島中学校がそろっています。人口200人ほどの島としては珍しい環境です。
Q5. 診療所は何時から?
月・火・木・金の14時〜16時です。水曜と土日祝は休診。診療カレンダーで実際の開院日を確認してから行くのが確実です。
Q6. 島で働く人を募集しているの?
はい。定住促進サイトでは看護師・医療事務員が急募と紹介されています。ほかに介護職・建設業・農業従事者の募集もあります。
これからどうなりそうか
百島に診療所ができて2026年で15年。
その間に佐木島(2018年)、岩城島(2026年)と広がり、いまは3島体制になりました。
放送後に気になるのは、「この形は次の世代に引き継げるのか」という点だと予想します。
ヘリを操縦できる医師というのは、そう簡単に代わりが見つかりません。
看護師や医療事務の募集が続いていることも含めて、人の問題が残っています。
番組でそのあたりが描かれるかどうか。
予想なので、外れる可能性もあります。
おわりに
百島は周囲約12キロ、人口約200人の島。
コンビニもスーパーもなく、本土まで船で約45分です。
それでも幼稚園から中学校までそろい、ヘリポートまであります。
2011年、次田展之さんがここに診療所を開きました。
診療は週4日、1日2時間だけ。
そして15年たったいまも、看護師と医療事務員を急募中です。
この記事では「島が失ったのは建物ではなく担い手だった」という予想を書きました。
答えは8月9日の放送で見えてきそうです。

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