【結論】日本が2025年の世界選手権で金メダルを取ったのは、3人制ではなく4人制の「クワッド」でした。
セパタクローというと、たいてい3人が並んだ映像が思い浮かびます。
ところが日本が世界一になったのは、その形ではありませんでした。
放送は2026年9月27日(日)夜11時30分から、TBSの「情熱大陸」。
種目の違いを知っておくと、番組の話がぐっと分かりやすくなります。
- レグ=3人制。いちばん基本の形
- ダブル=2人制。個人の力がものを言う
- クワッド=4人制。並べ方の工夫が効く
- チームレグ=いくつものレグで争う団体戦
- 2025年の世界選手権で金を取ったのはクワッド
- 日本に競技が伝わって36年目の初めての快挙
- アジア大会の金はまだ手にしていない
- 4つの種目のちがいを表で
- 3つのポジションの役割
- アジア大会でのこれまでの成績
- 人数の差が何を変えるのかの予想
まず編集部の予想を、そのあとで種目ごとの中身をご紹介します。
【予想】クワッドで結果が出たのは、たまたまではないと考える
ここからは編集部の予想です。
編集部は、日本の最初の世界一がクワッドだったことには、競技人口の少なさと結びついた理由があると考えます。
そう考える根拠を7つ書きます。
根拠1。クワッドは並べ方の競技だからです。
日本オリンピック委員会は、クワッドを「戦術的な配置が鍵となる4人制」と説明しています(日本オリンピック委員会)。
ひとりの突出より、組み立てで差がつく種目です。
根拠2。人が増えれば守る範囲が埋まるからです。
同じ広さのコートを4人で守れば、ひとりあたりの担当は3人制より狭くなります。
身体能力の差を人数で薄められるつくりです。
根拠3。ラリーが長くなるからです。
守りが固まればボールは落ちにくくなり、打ち合いが続きます。
一発の威力よりも続ける力が効いてきます。
根拠4。日本の競技人口が少ないからです。
番組の公式情報によると、国内の競技人口は約2000人。
選手層の厚さで勝負する種目では不利になります。
根拠5。ダブルは個人戦に近いからです。
2人制は「個人の技量が問われる」種目とされています。
選手の数が少ない国には、いちばん厳しい形でしょう。
根拠6。伝来から36年かかったからです。
日本に競技が入って36年目で、ようやく世界選手権の金に届きました。
ひらめきや一時の才能ではなく、積み上げ型の勝ち方だったことがうかがえます。
根拠7。前回のアジア大会のメダルもクワッドだったからです。
日本オリンピック委員会は、前回の杭州大会で男子クワッドの銅メダルを獲得したと紹介しています。
一度きりではなく、この種目で続けて結果が出ています。
付け加えると、これは「日本はクワッドしかできない」という話ではありません。限られた人数をどこに集中させるかという判断が当たった、と読むほうが正確でしょう。競技人口2000人という規模は、サッカーやバレーボールとはくらべものになりません。そのなかで種目を選んで世界一を取ったこと自体が、この代表チームの持ち味だと考えられます。
というわけで、クワッドの金メダルは戦略の成果だと予想します。
ただし協会が種目を絞ると公表しているわけではなく、これは編集部の推測です。
3つのポジション
人数と並んで分かりにくいのが、ポジションの呼び名です。
日本セパタクロー協会が公開している強化指定選手の一覧を見ると、選手はアタッカー・トサー・サーバーのいずれかに分けられています(日本セパタクロー協会)。
| ポジション | おもな役割 |
|---|---|
| サーバー | ゲームの起点。蹴り出して相手コートへ入れる |
| トサー | アタッカーが打ちやすい位置へボールを上げる |
| アタッカー | ネットより高いところから決める |
バレーボールにたとえるなら、サーバーがサーブ、トサーがセッター、アタッカーがスパイカー。
ただしぜんぶ足でやるところが決定的に違います。
3人制の基本の並びは逆三角形。
ネットに近い前に2人、後ろに1人という形で守ります。
やってみたくなった方へ。専用のボールも市販されています。
▼ セパタクローボールはこちらから
※競技用ボールや練習用の品が探せます。
4つの種目のちがい
一覧で見るとすっきりします。
| 種目 | 人数 | 特徴 |
|---|---|---|
| レグ | 3人 | いちばん基本になる形 |
| ダブル | 2人 | 個人の技量が問われる |
| クワッド | 4人 | 戦術的な配置が鍵になる |
| チームレグ | 複数のレグ | チーム同士で争う団体戦 |
コートの広さは、どの種目でも変わりません。
つまり人数が増えるほど、ひとりが守る範囲は狭くなるということです。
日本が世界一になった種目
2025年7月に開かれた第38回King’s Cup世界選手権大会。
ここで日本の男子代表が金メダルを取りました。
取ったのはクワッド種目、つまり4人制です。
番組の公式情報によれば、日本にセパタクローが伝わって36年、初めての快挙でした。
ただし勢いはそのまま続きませんでした。
各国から徹底的にマークされ、翌年5月のワールドカップでは予選敗退に終わっています。
番組がこの代表を追うのは、ちょうどその落差のあとという時期にあたります。
アジア大会でのこれまで
アジア競技大会でのセパタクローの歩みです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 男子の実施開始 | 1990年 北京大会から |
| 女子の実施開始 | 1998年 バンコク大会から |
| 前回大会 | 杭州大会で男子クワッド銅メダル |
| 最高成績 | 銀メダルを含む多くのメダル |
| 金メダル | 男女ともまだ獲得していない |
アジア大会の金は、日本にとって30年以上届いていない目標ということになります。
世界選手権では取れても、アジア大会ではまだ、という状態が続いてきました。
2026年の大会は愛知・名古屋での開催。
セパタクローの会場は名古屋市瑞穂公園体育館で、日程は9月20日から10月3日までの予定とされています。
よくある質問(Q&A)
Q1. レグってなんですか?
3人1組のチーム、またはその3人制の種目を指す言葉です。
この競技のいちばん基本の形になります。
Q2. クワッドは何人ですか?
4人制です。
守る人数が多いぶん、ラリーが長くなりやすい種目とされています。
Q3. チームレグとはどういうものですか?
いくつものレグで構成される団体戦の形です。
チーム同士が複数の試合を戦って勝敗を決めます。
Q4. 日本の競技人口はどれくらい?
番組の公式情報では約2000人とされています。
国内の競技としては、かなり小さな規模です。
Q5. 2026年の会場はどこですか?
名古屋市瑞穂公園体育館です。
日程は9月20日から10月3日までの予定と案内されています。
Q6. 女子の種目もありますか?
あります。
世界選手権には1997年から、アジア競技大会には1998年から女子種目が加わりました。
放送で見ておきたいところ
どの種目の練習が映るかは見どころのひとつ。
4人で並んでいる映像なら、それはクワッドの調整ということになります。
もうひとつは、予選敗退のあとに何を変えたのか。
マークされる側に回ったチームがどう対策したかは、この回の中心になりそうです。
まとめ
セパタクローにはレグ(3人)・ダブル(2人)・クワッド(4人)・チームレグがあります。
コートの広さは同じなので、人数が増えるほど守りは厚くなります。
日本が2025年の世界選手権で金メダルを取ったのはクワッド。
伝来から36年目の快挙でしたが、アジア大会の金はまだ獲得していません。
放送は9月27日(日)夜11時30分からTBSの「情熱大陸」。
種目とポジションを頭に入れて見ると、練習風景の意味が変わって見えます。

コメント