【結論】超スローボールは打たれない球ではなく、投げる場面で結果が変わる球です。
@shougun0315 なぜプロ野球ではスローボールが流行ってるのか#野球
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- 87キロのスローカーブが本塁打になった試合の詳細
- 遅球が死球になった例とボールになった例
- 報じられた6例をカウント別に並べた早見表
- 解説者が指摘した投げてはいけない場面
球速表示に60キロ台が出ると、
球場がどよめきます。
ただ、その球が毎回うまくいっているわけではありません。
右翼席まで運ばれた日もあれば、
打者に当たってしまった日もある。
この記事では決まらなかった側から遅球を眺めます。
【考察】スローボールの明暗を分けるのは「カウント」とみる
結果が割れているのはカウントではないかとみる
私はこう読みます。
遅球の結果を左右しているのは球速ではなく、投げたカウントではないか。
球の遅さは変わらないのに、
結果だけがきれいに割れているからです。
ただし材料は報道された6例だけで、
追い込み後ほど失敗するとまでは断定できません。
理由1:2-2から投げた87キロが右翼席へ運ばれた
2025年6月5日、ZOZOマリンでの巨人-ロッテ戦。
山﨑伊織投手がカウント2-2から投じた87キロのスローカーブを、
藤原恭大選手が右翼席へ運びました(BASEBALL KING)。
山﨑投手はこの日9回113球1失点。
失点はこの1球だけでした。
理由2:野村氏は配球選択を、大矢氏は「間」を指摘した
野村弘樹氏は「悔いが残るのは2ボール・2ストライクからのスローカーブですよね」と述べました。
大矢明彦氏は「抜いて投げてくれたので、バッターはステップして待って、もう一個”間”ができちゃった」と分析しています(BASEBALL KING)。
大矢氏は、追い込まれた打者が球種を絞らずに待つことで「間」が生まれたと指摘しています。
理由3:早いカウントでは決定的な失敗が確認できない
2026年5月8日、村上頌樹投手が宮崎選手への初球に投げた58キロはボール止まり(Full-Count)。
2025年10月25日の日本シリーズでは初球の59キロがストライクになり、
次の137キロで三ゴロに仕留めています(Full-Count)。
早いカウントの4例はボール・ストライク・空振りと結果が分かれますが、
本塁打や死球は確認できませんでした。
一方、0-2から投げた64キロは死球です(Full-Count)。
この予想が外れるとすれば
弱点も書いておきます。
この6例は報道で取り上げられた場面の抜粋で、
全投球を集計したデータではありません。
目立った球だけが記事になっている以上、
追い込んでから決まった遅球が記事になっていないだけという筋は十分あります。
報じられた場面だけを集めている以上、成功例と失敗例の割合には偏りがあるはずです。
検証するなら、全投球を対象にカウント別の長打率・出塁結果・空振り率を比べる必要があります。
そこで差が出なければ、この読みは取り下げます。
答え合わせは次に打たれた時
判断しやすい材料もあります。
次に遅球が長打になった場面で、
カウントが追い込み後かどうかを見ればいいだけです。
早いカウントでの痛打が重なるようなら、
私の読みは外れということになります。
あくまで予想であり、断定ではありません。
カウント別の早見表|報じられた6例
並べると傾向が見えます。
上4つが早いカウント、
下2つが追い込み後です。
| カウント | 日付 | 投手 | 球速 | 結果 | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|
| 初球 | 2025年10月25日 | 村上頌樹 | 59キロ | ストライク | Full-Count |
| 初球 | 2026年5月8日 | 村上頌樹 | 58キロ | ボール | Full-Count |
| 2球目 | 2025年6月6日 | 村上頌樹 | 58キロ | ボール | デイリースポーツ |
| 1-1から3球目 | 2026年5月9日 | 大竹耕太郎 | 67キロ | 空振り(打席は三振) | デイリースポーツ |
| 0-2 | 2025年10月15日 | 村上頌樹 | 64キロ | 死球 | Full-Count |
| 2-2 | 2025年6月5日 | 山﨑伊織 | 87キロ | 本塁打 | THE ANSWER |
追い込み後の2例が
死球と本塁打。
早いカウントの4例では本塁打も死球も出ていません。
ただし件数が少ないため、傾向の域を出ません。
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握りや軌道は図で見るほうが早い部分です。
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87キロが本塁打になった日の詳細
もう少し細かく見ます。
舞台はZOZOマリンスタジアム、
2025年6月5日のロッテ-巨人戦です。
藤原恭大選手は3回1死走者なしで第2打席に立ちました。
そこで山﨑伊織投手が投じた87キロのスローカーブを強振。
打球は高々と舞い上がり右翼席へ着弾し、
豪快2号となりました(THE ANSWER)。
この一発が話題になったのは、
球速だけが理由ではありません。
藤原選手はノーステップ打法で構えており、
「ノーステップで…」という驚きの声が集まりました。
山﨑投手にとっては、
9回113球で1失点という内容でした。
唯一の失点がこの遅球だったことになります(BASEBALL KING)。
遅球が決まらなかった3つのパターン
パターン1:長打になる
もっとも代償が大きい形です。
藤原選手の一発がこれにあたります。
追い込んだ後で、
打者が球種を絞らず待っていた場面でした。
パターン2:打者に当たる
2025年10月15日、甲子園でのクライマックスシリーズ。
阪神2-0DeNAの2回、
村上頌樹投手が林琢真選手に0-2から64キロを投じました。
大きな弧を描いた1球はストライクゾーンから少し逸れ、
左打席の林選手に直撃しています(Full-Count)。
パターン3:単純にボールになる
もっとも回数が多いのがこれです。
2025年6月6日、村上投手が広岡選手へ投じた58キロは内角高めに外れてボール。
2026年5月8日の宮崎選手への58キロもボール判定でした。
いずれもカウントを悪くする1球になっています。
ただし、この2球はどちらも早いカウントでした。
ボールになっても致命傷にはなりません。
誤解されやすい点
誤解1:遅い球だから制球しやすい。
実際には死球になった例があります。
大きな弧を描く軌道は、
狙ったコースに収まるとは限りません。
誤解2:遅球は誰にでも通用する。
2026年5月9日、大竹耕太郎投手の67キロは
真ん中低めという甘いコースでしたが、
ヒュンメル選手はフルスイングして空振りしています(デイリースポーツ)。
同じ甘い球でも結果は正反対です。
誤解3:プロ野球全体で遅球が増えている。
今回調べた範囲では、
リーグ全体の統計は確認できませんでした。
報じられている使い手は阪神の投手が中心です。
Q&A|遅球の疑問に答えます
Q1. 87キロを打った藤原恭大選手はどんな打者ですか?
千葉ロッテマリーンズの外野手です。
この一発は2025年の2号本塁打にあたります。
当時ノーステップ打法で結果を出しており、
その構えでの一発だった点も注目されました。
Q2. 打たれた山﨑伊織投手はその日崩れたのですか?
いいえ。
この試合は9回113球1失点で、
失点はこの本塁打だけでした。
試合は巨人1-2ロッテという結果になっています。
Q3. 遅球が死球になったらどうなりますか?
死球になれば打者は一塁へ進みます。
2025年10月15日の例では、
64キロが林琢真選手に直撃し死球となりました(Full-Count)。
短期決戦で走者を1人与える結果です。
Q4. 記事の考察はどこまで確かですか?
カウント別の傾向は編集部の予想です。
球速・日付・打者名は報道で確認した事実ですが、
6例という少ないサンプルから読み取ったものです。
投手本人や球団の説明ではありません。
Q5. 遅球はいつから使われていますか?
村上投手と坂本捕手のバッテリーは
2025年4月18日にファビアン選手へ62キロ、
同年5月16日に末包選手へ64キロを投げ、
中飛に打ち取っています(デイリースポーツ)。
直近に始まった話ではありません。
Q6. 海外でも話題になっていますか?
2026年5月8日の58キロについて、
米国のデータ会社Codify BaseballがXで
「アメリカのみんな、これが時速36マイル(58キロ)だ!」と紹介しました(THE ANSWER)。
今後の見通し
打者側の対応が進むかどうかが焦点です。
すでに捉えた例が出ている以上、
研究は進んでいるとみるのが自然です。
- 追い込み後の遅球がまた長打になるか
- 投手側が投げるカウントを変えるか
- 阪神以外の投手が同じ球を投げ始めるか
とくに1つ目は判断材料になります。
今回の6例では追い込み後の2例がどちらも失敗でした。
ここに成功例が積み上がるなら、
カウント説は成り立たなくなります。
観戦するときは、
球速表示だけでなくカウント表示も一緒に見てください。
同じ58キロでも、意味がまったく違って見えます。
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まとめ
- 2025年6月5日、87キロのスローカーブが右翼席へ運ばれた
- カウントは2-2で、解説者2人が「間ができた」と指摘
- 0-2から投げた64キロは死球になった
- 早いカウントの4例は最悪でもボール止まり
- 編集部は「明暗を分けるのはカウント」とみている(予想)
遅球は魔球ではありません。
打たれる時は打たれます。
だからこそ、どの場面で使うかが投手の腕の見せどころになります。
次に球速表示で60キロ台を見かけたら、
ぜひその時のカウントを確認してみてください。
投手の意図が、少しだけ透けて見えます。

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