【結論】この論争がかみ合わないのは、どちらかが間違っているからではなく、前提が3つずれているからです。同意・尺・肩書きの3点を分けると、話の位置が見えてきます。
@kurachanofficial wakatte.tv「嫌だったら 見ないで」九大教授に反論#wakattetv#ワカッテTV#高田ふーみん#武田塾ぴーやま
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- 批判と反応が並行線になっている3つの理由
- 双方が実際に投稿・発言した内容
- 「見ないで」と言ったのが誰なのか
- 2020年と2024年にも同じ議論があったこと
- 8月11日時点で確認できていないこと
【考察】この論争は、いつまた燃えるのか
ここからは編集部の予想です。
私はこう読みます。
今回で終わりません。次に注目が集まりやすいのは、受験の結果が出そろう1月から3月だと見ています。
時期が来れば、同じ構図の議論がもう一度立ち上がる可能性があります。
1つ目の理由は、同じ議論がすでに繰り返されていることです。
2020年にはカレーパン店での発言が炎上し、2024年7月には龍谷大学の野呂靖准教授が偏差値をネタにするYouTuberへの疑問を投稿しています(ユーチュラ)。
高田ふーみん自身も、今回の反響を「思いの外いまさらっていうので、Xでめちゃめちゃ拡散されまして」と表現しました。
本人が「いまさら」と感じる程度には、論点が前から存在していたということです。
一度収まっても、きっかけがあれば同じ場所から火が出る形になっています。
2つ目は、傷つく人が増える時期がはっきりしていることです。
高田は対談で、「僕らとしては、受験失敗した人にはむしろ届かないようにしたいわけですよ。けど届いちゃうで、それで傷ついちゃう人もいると」と話しました(ユーチュラ)。
受験の結果に関心が集まるのは入試の直後です。
その時期に切り抜きが流れれば、この論点が再び参照される可能性があります。
いま議論に加わっている人が、そこでもう一度この話題に戻ることも考えられます。
3つ目は、構造の側が変わっていないことです。
高田は「届けたい人に届かないし、見てほしくない人に見られちゃうというか」と、配信の仕組みそのものを問題として挙げました。
見てほしくない相手にも届き得るという指摘です。
どこまで対応できるのかは公開情報からは分かりませんが、ここが変わらない限り同じ論点は残ると私は見ます。
言葉を選び直しても、届く相手を選ぶのは難しいためです。
4つ目は、8月10日の投稿でも要求が撤回されていないことです。
岡﨑晴輝教授は8月10日、「反論したいことは山ほどありますが、まずは電話でお話ししましょう」と投稿しました。
投稿文には、反論や閉鎖要求を撤回する旨は書かれていません。
そのうえで電話での対話を提案しています。
対話が実現してもしなくても、論点そのものは残ると読んでいます。
5つ目は、数字が話題を呼び戻すことです。
教授の投稿は表示回数590万超に達したと報じられました(Yahoo!ニュース エキスパート)。
これだけ拡散した投稿は、関連する出来事が起きたときに参照されやすくなります。
受験シーズンに新しい動画が出れば、今回の投稿が並べて貼られる場面もあるでしょう。
そうやって論争は季節ごとに戻ってくると私は予想します。
あくまで予想であり、断定ではありません。
ズレ1:守ろうとしている相手が違う
高田は、出演者への配慮を具体的に説明しました。
撮影前に「めちゃめちゃ学歴いじっちゃいますけど大丈夫でしょうか」「ちょっとダメだったら言ってくださいね」と確認しているという内容です。
動画内にも「事前にご理解頂いた方のみに行っております」と表示されます。
一方、教授の投稿は視聴者側を向いています。
8月4日には「大学生の皆さんは、こうした差別的言説に悩む必要はありません」と呼びかけました。
高田自身も、「見た人が嫌な気持ちになるのが問題だよねっていうのが今、争点になってる」と述べています。
語られている相手が出演者と視聴者で分かれている点が、1つ目のズレです。
ズレ2:見ている尺が違う
高田は、切り抜きやショート動画の影響を挙げました。
「ロング動画を全部フルで見てくれた人はある程度wakatte.tvの魅力も分かってくれるんですけど」としたうえで、一瞬しか見ていないと「やべえやつらだ」「迷惑系だ」という印象になると説明しています。
つまり同じ番組でも、見た尺によって印象が変わり得るという説明です。
高田は「お笑いとかいじりっていうところが成立する、しないみたいな線引きがむずい」とも話しました。
岡﨑教授がどの形式の動画を見たのかは、公開情報からは確認できません。
それでも、尺の違いが議論に影響し得る点は押さえておきたいところです。
ズレ3:肩書きの読み方が違う
教授は8月3日の午後11時すぎ、高田ふーみんが武田塾の教務を務めている点を指摘しました。
そのうえで、条件を付けた形で次のように投稿しています。
これは教授個人の投稿内容であり、本記事が武田塾を評価したものではありません。
一方でチャンネル側は、動画内に毎回「武田塾および株式会社A.verとは一切関係ございません」という注釈を表示しています。
教授の投稿は塾での肩書きに触れ、動画の注釈は番組と塾の関係について書かれています。
両者の関係をどう見るかは、公開情報だけでは判断していません。
ここが3つ目のズレです。
| ズレ | 批判する側 | チャンネル側 |
|---|---|---|
| 守る相手 | 受験生・大学生 | 出演を承諾した人 |
| 見ている尺 | 公開情報からは確認できない | ロング動画の文脈で見てほしいと説明 |
| 肩書き | 塾での肩書きに言及 | 動画内に「一切関係ございません」の注釈 |
8月3日から10日に起きたこと
- 8月3日夜:岡﨑教授が「大学の入学難易度を基準に学生をからかうというスタイルには強い嫌悪感を覚えます」と投稿
- 同日23時すぎ:武田塾に説明責任を求める投稿
- 8月4日6時54分:「これまでの差別的言説を謝罪し、チャンネルを閉鎖することを検討すべきです」と要求
- 8月9日:プロデューサーの音畑柊が高田ふーみんとの対談動画を公開
- 8月10日:教授が「まずは電話でお話ししましょう」と投稿し、携帯番号をDMで送ったと説明
最初の投稿は、4日時点で表示回数264万回、いいね1万4000件超に達しました。
リプライ欄には賛否の両方が並びました。
批判側には「塾関係者がやってるのが終わってる」という投稿があり、擁護側には「エンタメとして受容されているのに外野からマジレスするもんでもないんだよな」という投稿があります(ユーチュラ)。
「嫌だったら見ないで」はプロデューサーの言葉
ここは取り違えられやすいところです。
対談動画で「あくまでもバラエティですよっていうところで、嫌だったら見ないでくださいね」と述べたのは、プロデューサーの音畑柊でした。
音畑は「開き直るわけじゃないけど、学歴コンプレックスの人は見なかったらいいんじゃない?」とも話しています。
高田のほうは、閉鎖の要求について「僕らでね、役立ってる人がいると思ってるし、待ってくれてる人がいるからやり続けるけど」と述べました。
続けて「そんな悪口ばっかり言ってるチャンネルじゃないよっていうのは、うまく伝わればいいんですけどね」とも話しています。
同じ対談の中で、2人はそれぞれ違う表現で説明しています。
音畑はまた、燃えやすい企画の多くが自分の発案だったとして、演者の2人について「高田ふーみんとびーやまってわりと、被害者っちゃ被害者なんかなとは、俺は思ってる」と話しました。
この対談動画のコメント欄には、批判的な反応が多く寄せられたと報じられています。
wakatte.tvと岡﨑教授の基本情報
| チャンネル | wakatte.tv(登録者77万人) |
| 出演者 | 高田ふーみん(京都大学中退)/びーやま(早稲田大学卒) |
| 本名義 | 高田史拓/山火武。ともに武田塾の教務 |
| プロデューサー | 音畑柊(自身のチャンネル登録2万人) |
| 批判した人 | 岡﨑晴輝/九州大学大学院法学研究院 教授(専門は政治理論・2009年から) |
| 教授の経歴欄 | researchmapの学歴欄は非公開。学歴差別の解消を理由と記載 |
チャンネルの概要欄では、「絶対にこんな大人になるなよ!」という思いを込め、あえて日本の学歴社会を皮肉る「教育痛快バラエティ番組」だと説明されています。
看板企画は「アホ街ック天国」と「学歴マトリョーシカ」です。
よくある質問(Q&A)
Q1. 教授は何を求めたのですか?
3つあります。
差別的言説の謝罪、チャンネル閉鎖の検討、そして武田塾の説明責任です。
8月10日には、あわせて電話での対話を提案しました。
Q2. 出演者は嫌がっていないのですか?
高田は撮影前に説明して了承を得ていると説明しています。
ただし今回の争点は、出演者ではなく視聴者の受け取り方に移っていると本人も述べました。
個々の出演者がどう感じたかまでは、公開情報から確認できません。
Q3. 武田塾は関係しているのですか?
2人は本名義で武田塾の教務を務めていると報じられています。
一方でチャンネル側は、動画内で「武田塾および株式会社A.verとは一切関係ございません」と注釈を出しています。
武田塾からの公式な言及は、8月11日時点で確認できていません。
Q4. これまでにも批判はあったのですか?
はい。
2020年にカレーパン店での発言が炎上し、2024年7月には大学の准教授が同種の疑問を投稿しています。
高田は今回の反響について「思いの外いまさらっていうので、Xでめちゃめちゃ拡散されまして」と述べています。
Q5. どちらが正しいのですか?
この記事では判定していません。
双方の発言をそのまま並べ、前提のズレだけを整理しています。
評価は読む人にゆだねます。
Q6. 記事の【考察】は決定事項ですか?
いいえ。
【考察】は編集部の予想で、公式の見通しではありません。
事実として扱っているのは、報道と本人たちの発言だけです。
まとめ
- 教授は謝罪と閉鎖の検討、武田塾への説明責任を求めた
- 「嫌だったら見ないでくださいね」はプロデューサーの音畑柊の発言
- 高田は続けると述べつつ、争点は視聴者側だと話した
- ズレているのは守る相手・見ている尺・肩書きの読み方の3点
- 8月11日時点で、武田塾の公式見解は確認できていない
どちらかを悪者にすると、話は5秒で終わります。
ただ、それだと次の受験シーズンにまた同じ場所で止まります。
誰を守ろうとしているのか。
どの尺を見て話しているのか。
この2つを分けるだけで、読むときの居心地はかなり変わります。

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