【結論】電池は一切使いません。濡らした水が乾くときに熱を持っていく打ち水と同じ原理で涼しくなります。
- 使い方は濡らす→絞る→振るの3ステップだけ
- メーカー表記は「肌温度より-15℃」。気温が下がる意味ではない
- ポンチョ型・ベスト型ともに4,499円(税込)
- 紫外線は99%カット。2026年版は近赤外線もブロック
- 今季の出荷は20万枚。前年通年の380%超
- テレビ東京「ビジネスレポート+」2026年8月15日(土)11時27分
- 電池をやめた理由の予想
- 3ステップの使い方
- -15℃という表記の正しい読み方
- 2026年版で足された機能
- 買う前に知っておきたい弱点
「電源不要の冷却ウェア」と聞いて、
本当に冷えるのかなと思った方は多いはずです。
8月15日にテレビ東京で紹介されるのは、ザムストの冷感ポンチョ「COOL SHADER」。
結論から言うと、涼しくなる理屈は打ち水とまったく同じでした。
順に見ていきます。
【予想】あえて電池を積まなかったのは、外で使う道具だからだと予想します
ここからは編集部の予想です。
いまどき電池を使わないと聞くと、安く作るための割り切りに見えます。
ただ調べていくと、外で長く使う道具ほど電池はむしろ足かせになるのではないかと思えてきました。根拠を挙げます。
根拠1:必要なものが水だけで済む。
この製品は水で濡らして絞り、振ると冷たさが戻ります(日本シグマックス)。
グラウンドや公園で電気を借りるのは大変ですが、水道なら大抵どこかにあります。
手に入りやすいほうを消耗品にしたのだろうと予想します。
根拠2:暑い日ほど乾きが速い。
水が乾くときに熱を奪うのが、この製品の冷却源です。
乾くスピードは気温が高いほど上がります。
つまり猛暑日ほど働きやすい方向に転ぶ仕組みだと予想します。ただし湿度が高い日は乾きにくく、この長所は弱まります。
根拠3:止まるリスクがない。
ファン付きウェアは充電が切れれば送風が止まります。
部活の試合中や炎天下の現場作業で止まられると困ります。
切れるものが最初から無いという点を評価したのだと予想します。
根拠4:大きく作れる。
ポンチョは幅145cm×高さ95cm、ベストは身幅58cm×着丈63cmで、どちらもフリーサイズです。
機械部品が無いぶんただの大きな布として設計できるので、体格を問わない形に落とし込めたと予想します。
根拠5:作り手が布のプロだった。
日本シグマックスは医療用サポーターのメーカーで、ザムストはスポーツ向けのブランドです(日本シグマックス)。
電子機器より、体に密着する布のほうが圧倒的に得意分野です。
得意な土俵で解いた結果だと予想します。
根拠6:改良の方向が素材側だった。
2026年3月30日の新仕様では、近赤外線を遮る機能が加えられました。
電池を足して冷却力を上げるのではなく、日差しの熱を入り口で減らすやり方を選んでいます。
この選び方自体が、電池を積まない方針の裏づけになっていると予想します。
根拠7:価格が4,499円に収まっている。
ポンチョもベストも同じ4,499円(税込)です。
モーターやバッテリーを載せれば、この価格帯を維持するのは難しくなります。
買い足しやすい値段に着地させること自体が目的だったのではないかと予想します。家族分をそろえる、チームでまとめて用意する、といった買い方を想定するなら価格は重要な条件になります。
ここまではあくまで予想・推測にすぎません。
メーカーが理由を公表しているわけではなく、仕様と改良の流れから読み取った内容になります。
製品データをひとまとめに
公表されている数字を表にしました。
| メーカー | 日本シグマックス株式会社(ブランド:ザムスト) |
| 初登場 | 2020年 |
| タイプ | 冷感ポンチョ/アクティブベスト |
| 希望小売価格 | どちらも4,499円(税込) |
| 冷える仕組み | 気化熱(濡らす→絞る→振る) |
| 冷感表記 | 肌温度より-15℃ |
| 紫外線 | 99%カット |
| 寸法 | ポンチョ 幅145×高さ95cm/ベスト 身幅58×着丈63cm |
ポンチョは頭からすっぽりかぶるタイプで、フードを除くと高さは65cmになります。
ベストは2025年3月に加わった後発モデルです。
値段が同じなので、選ぶポイントは「かぶるか、羽織るか」だけになります。
取扱いはザムストの公式オンラインショップとスポーツ量販店が中心です。
夏本番は動きが速い商品なので、タイプを選びたいなら早めに見ておくと安心です。
▼ ザムスト クールシェイダーはこちらから探せます
使い方は3ステップだけ
- ①濡らす……水道水で全体を湿らせます
- ②絞る……したたらない程度まで水気を切ります
- ③振る……空気を通すことで一気に冷たさが立ち上がります
ぬるくなってきたら、もう一度振れば冷たさが戻ります。
振る動作そのものが乾きを助けるので、風のない日でも使えるのがポイントです。
完全に乾いてしまったら、また濡らすところからやり直します。
「-15℃」の正しい読み方
ここを勘違いすると、期待外れに感じてしまいます。
公式の書き方は「肌温度より-15℃の冷感」です。
気温が15℃下がるわけではありません。
比較の相手は肌の表面温度です。
あくまで体が感じる涼しさの幅を示した数字であって、周囲の暑さが消えるわけではない、と理解しておくのが正解です。
2026年版で足されたもの
2026年3月30日、日本シグマックスは近赤外線を遮る新仕様を発表しました。
| 年月 | 動き |
|---|---|
| 2020年 | 冷感ポンチョとして登場 |
| 2025年3月 | アクティブベストが仲間入り |
| 2026年3月30日 | 近赤外線遮蔽の新仕様を発表 |
| 2026年4月14日 | オンラインショップで販売開始 |
| 2026年4月下旬 | スポーツ量販店に並ぶ |
日差しの暑さには、見える光のほかに近赤外線も関わっています。
ここを遮る仕様が加わったことで、逃がすだけでなく入れないという二段構えになりました。
気化熱は湿度に左右されるぶん、遮る側を強化したのは筋の通った改良だと感じます。
今年になって急に売れ始めた
2026年7月28日の発表では、今季(4月〜7月24日)の出荷が20万枚に達したと公表されました(PR TIMES)。
前年の通年は約5.5万枚だったので、380%を超える伸びです。
2020年からの累計は30万枚となっています。
面白いのは内訳です。
累計30万枚のうち20万枚が今季なので、最初の10万枚に5年、次の20万枚に1年という形になります。
開発の裏側を紹介した記事では、いちばんの壁が知られていないことだったと語られています(PR TIMES STORY)。
「周りが着ていないから着づらい」「見た目が気になる」という声が購入の障害になっていたそうです。
その壁が崩れた年が今季だったのだと思います。
なお、この発表でコメントを出しているのはザムスト事業部長の曽川浩一さんです。
8月15日に登場するのは同じ事業部の山口憲士さんで、別の方になります。
買う前に知っておきたいこと
- 湿度が高い日は苦手です。乾かないと冷えません
- 濡らす手間は必ず発生します。着るだけタイプではありません
- 水場が近くにない場所では持参した水が要る場面もあります
- -15℃は肌温度基準。気温の話ではありません
- 熱中症を防げると断言できる製品ではなく、休憩と水分補給が前提の道具です
Q&A
Q1. 充電は本当に不要ですか?
不要です。動力を使わず水の蒸発だけで冷やすため、バッテリーもファンも搭載されていません。番組でも「電源不要」と紹介されています。
Q2. 何時間もちますか?
環境しだいなので公式も時間を明示していません。ぬるくなったら振り直す、乾いたら濡らし直す、という使い方が前提になります。
Q3. ポンチョとベスト、どちらがいいですか?
価格は同じ4,499円なので予算では選べません。日よけを広く取りたいならポンチョ、腕を動かす作業や競技ならベストが向きます。
Q4. サイズは選べますか?
どちらもフリーサイズ1種類のみです。ポンチョが幅145cm×高さ95cm、ベストが身幅58cm×着丈63cmとなっています。
Q5. どこの会社の製品ですか?
日本シグマックス株式会社です。医療機関向けサポーターを作る医療機器メーカーで、ザムストはそのスポーツブランド。番組名にある「医療とスポーツから誕生」はこの背景を指しています。
Q6. 放送日時と出演者は?
2026年8月15日(土)11時27分〜11時30分、テレビ東京「ビジネスレポート+」です。番組情報によると、日本シグマックス ザムスト事業部の山口憲士さんとアナウンサーの南雲穂波さんが登場します。
放送で語られそうなこと
番組の紹介文は「電源不要で屋外でも使える工夫と、開発の背景に迫ります」です。
資料からは読み取れないのは、どんな現場の声が出発点だったのかという部分になります。
開発ストーリーによれば、炎天下の競技現場で熱中症だけでなく不快感や集中力の低下が問題視されていたことがきっかけでした。
医療の会社がなぜ「かぶる布」に行き着いたのか、3分の中で触れられる可能性は高そうです。
今季の急な伸びをどう見ているのかも聞きどころです。
5年かけて広めた製品が一気に動いた年なので、作る量が追いつくのかという話題も出るかもしれません。
おわりに
クールシェイダーが涼しい理由は、濡れた水が乾くときに熱を奪うからでした。
打ち水と同じ原理です。
電池を積まないのは手抜きではなく、外で使う道具としての判断だと予想しました。
数字をおさらいすると、肌温度より-15℃、UV99%カット、4,499円。
2026年版は近赤外線も遮ります。
今季の出荷は20万枚で、前年通年の380%超でした。
8月15日の放送は3分間です。
仕組みを頭に入れてから見ると、短くても中身が濃く感じられると思います。

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