【結論】サンリオが示した終了理由は、コラボ関連のコンテンツに「企業理念にそぐわない表現」があったという判断です。今後のコラボは「確認体制を一層強化」すると表明しました。
- 日本のサンリオは10月29日、公式サイトでVIVANTコラボの終了を告知
- 中国法人は28日夜、ほぼ同じ趣旨の声明を先に出したと報じられています
- TBSの社長は定例会見で特定の国家をおとしめる意図はないと説明したと報じられています
「サンリオは結局、何が問題だと言っているの?」
今回のニュースで一番分かりにくいのは、ここではないでしょうか。
公式の文面は短く、具体的な場面や理由の細部には触れていません。
そこでこの記事では、公式が言ったこと・言っていないことを一つずつ切り分けます。
あわせて、ドラマ側のTBSがどう説明したかと、サンリオの今後のコラボがどう変わりそうかを見ていきます。
- サンリオ公式が書いたこと・書かなかったことの早見表
- 中国法人の声明と日本の告知の違い
- TBS社長が定例会見で示した立場
- 「確認体制の強化」で今後のコラボがどう変わるかの予想
【考察】「確認体制を一層強化」でサンリオのコラボはどう変わる?
ここからは編集部の予想です。
結論から書きます。
サンリオは今後、放送中・連載中の作品とのコラボで、中身の確認を契約前だけでなく展開中も続ける形に変えると予想します。
とくに、争いや暴力を描く作品との組み合わせには、これまでより慎重になるはずです。
根拠は3つあります。
根拠1:問題が「放送の途中」で表面化した
報道によると、コラボの発表は6月、商品の販売開始は7月でした(コキ)。
一方、中国紙がドラマを批判する記事を載せたのは10月26日付と伝えられています(スポニチアネックス)。
つまり、販売開始から3〜4か月後に、放送された内容をきっかけに問題が広がった形です。
契約時点の確認だけでは防げない事態だったと私は読みます。
ドラマは毎週新しい話が放送されるため、コラボを決めた時点では見えない場面が後から加わります。
連続ドラマや連載漫画と組む以上、展開の途中で中身を見直す仕組みが欠かせなくなるはずです。
根拠2:判断の物差しは「企業理念」だと明言した
サンリオの告知は、終了の理由を「サンリオの企業理念にそぐわない表現」と書き、続けて「みんななかよく」の理念を説明しています(サンリオ公式)。
公式が理由として挙げたのは、理念との相性です。
この物差しを使うなら、今後は作品のテーマや描写そのものを確認の対象に入れることになります。
私は、ここが「確認体制」の中心になると見ます。
コラボの相手が物語を持つ作品である以上、作品ごとに同じ物差しで確かめる手順を整えることが、再発防止の近道になります。
根拠3:日本と中国の両法人が同じ言葉を使った
報道によると、中国法人の声明も「サンリオグループの企業理念にそぐわない表現」という言い回しでした(スポニチアネックス)。
日本と中国で同じ基準の言葉を使っている以上、今後の確認も国ごとではなくグループ全体の基準で行うと読むのが自然です。
報道が伝える経緯のとおりなら、一つの国での反応が他の国の展開に及び得ることを示した形です。
日本の告知は再発防止として「確認体制を一層強化」すると約束しています(サンリオ公式)。
私は、この強化が拠点ごとにばらばらではなく共通の手順として進むと見ます。
ただし、サンリオが確認体制の中身を具体的に公表したわけではありません。
確認を厚くすれば、コラボの発表までに時間がかかる場面も出てくるかもしれません。
ここで書いたのはあくまで予想です。続報があれば、そちらを優先してください。
早見表|サンリオ公式が書いたこと・書かなかったこと
サンリオは10月29日、「VIVANT×サンリオキャラクターズ コラボレーション終了に関するお知らせ」を公式サイトに載せました(サンリオ公式)。
文面にあることとないことを表にまとめます。
| 論点 | 公式文の扱い |
|---|---|
| おわび | あり(さまざまな意見を受け、心配をかけたことをおわび) |
| 終了の範囲 | あり(すべての取り組み・今後の展開・プロモーション) |
| 理由 | あり(企業理念にそぐわない表現と判断) |
| 問題とした場面 | なし |
| 中国への言及 | なし |
| 購入者への返金方法 | なし |
| 再発防止 | あり(コラボ企画の確認体制を一層強化) |
表のとおり、公式文は中国にも、問題とした具体的な場面にも触れていません。
「中国の批判が背景」という説明は、報道各社による整理だと押さえておくと混乱しません。
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中国法人の声明と日本の告知はどう違う?
最初に動いたのは、サンリオの中国法人でした。
報道によると、中国法人は10月28日夜、微博(ウェイボー)で謝罪と終了の声明を出しています(コキ)。
中国法人の声明は、「本コラボレーションおよび今後のすべてのプロジェクト・宣伝活動を中止」すると伝えられています(スポニチアネックス)。
翌29日の日本の告知は、「すべての取り組みおよび今後の展開、プロモーション活動を中止」という表現です。
言い回しは少し違いますが、止める範囲の考え方はほぼ同じといえます。
中国メディアの観察者網は、謝罪声明が当初、中国の交流サイトで発表されたことを問題視したと伝えられています(コキ)。
TBSは何と説明した?定例会見の中身
ドラマを放送するTBSは、10月28日の定例会見で中国側の批判に言及したと報じられています(スマートフラッシュ)。
報道によると、龍宝正峰社長は作品を完全なフィクションの娯楽作品と位置づけ、特定の国家をおとしめる意図はないと述べました。
そのうえで、暴力描写が視聴者に過度な恐怖心を与えていないかは、今後も検討する課題だと語ったと伝えられています(スポニチアネックス)。
作品の意図は否定しつつ、表現の見直しには含みを残した形です。
なお、ロイターはコラボ終了についてTBSが直ちにコメントしなかったと報じています(ロイター)。
中国外務省の副報道局長が29日の会見でこの件に触れたことも、同じ報道で伝えられました。
よくある質問
Q1. 「企業理念にそぐわない表現」とは何のことですか?
サンリオは具体的な場面を示していません。
告知では、「思いやり」「つながり」という価値観と、「みんななかよく」の企業理念を挙げています。
報道では拷問描写への批判が伝えられていますが、それが判断の対象と同じかは公式には不明です。
Q2. 日本と中国、どちらが先に発表しましたか?
報道によると、中国法人が10月28日夜に先に声明を出しました。
日本のサンリオは翌29日に公式サイトで告知しています。
どちらも企業理念を理由に挙げています。
Q3. TBSはドラマの内容を変えるのですか?
内容を変えるという発表は確認できていません。
社長は暴力描写の在り方を今後も検討する課題としたと報じられています。
放送は最終回まで続く予定です。
Q4. ほかの企業のVIVANTコラボも終わりますか?
10月31日朝の時点で、他社のコラボが中止されたという報道は確認できていません。
今回の終了は、サンリオが自社の理念に照らして判断したものです。
Q5. 考察の内容は確定情報ですか?
いいえ。考察は公式文と報道をもとにした編集部の予想です。
サンリオが確認体制の具体策を公表した場合は、そちらが正確な情報になります。
これから注目したい3つの点
- サンリオが購入者向けの対応を追加で案内するか
- 「確認体制の強化」の具体的な中身が示されるか
- ドラマが11月8日の最終回までどう放送されるか
サンリオの公式文は「必要な対応を速やかに進めております」としています(サンリオ公式)。
グッズを持っている方は、公式サイトの「重要なお知らせ」を時々のぞいておくと見落としを防げます。
まとめ|公式の言葉と報道の整理を分けて読む
今回の件は、公式が語ったことと報道が背景として伝えたことが混ざりやすいニュースです。
サンリオが明言したのは、企業理念にそぐわない表現があったという判断と、確認体制を強化する方針の2点でした。
中国での批判やTBSの説明は、各報道を通じて伝えられた内容です。
キャラクターと物語の組み合わせを、企業がどこまで確認するのか。
サンリオの次の一手は、ほかのキャラクター企業のコラボにも影響しそうだと編集部は見ています。

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