【結論】この募集は収入が一定額“以上”ないと申し込めない市営住宅です。
- 締切は2026年8月28日(必着)
- 出ている部屋は4つだけ
- 家賃は3万6500円から4万4600円
- ふつうの市営住宅と収入条件が逆
- 住むだけでなく地域活動への参加が要る
- 募集されている部屋と家賃
- 収入条件が逆さまな理由の予想
- 申し込める人の3タイプ
- 締切から入居までの日程
NHK総合「Dearにっぽん」が、広島市の基町アパートを映します。
放送は2026年8月23日(日)朝8時25分から。
番組を見て「住んでみたい」と感じた人には、間の良い話があります。
広島市がいま入居者を募っていて、締切は放送の5日あとなのです。
ただしこの募集、条件がかなり変わっています。
【予想】なぜ収入が低いと申し込めないのか
ここからは編集部の予想です。
市営住宅といえば、ふつうは収入が少ない人のための住まいです。
ところがこの募集では、収入が基準額より少ないと申し込めません。
この逆転はなぜ起きているのか。
答えは「これは住宅の募集ではなく、人の募集だから」だと予想します。理由を5つ挙げます。
理由1:出発点が住宅政策ではない
この制度は令和2年5月に作られた「基町地区活性化計画」の一環です(広島市)。
市が挙げる目的は少子高齢化による地域コミュニティの活力低下への対応。
部屋を貸すことではなく、動ける住民を増やすことが目標だと読めます。
理由2:入居後にやることが決められている
入った後は自治会に加入したうえで、地域活動に参加しなければなりません。
しかもその活動は、自治会長との面談で個別に決めるという仕組みです。
部屋の賃貸契約というより、役割を引き受ける約束に近い形になっています。
理由3:住民のほぼ半数が高齢者である
2019年の調査で、この団地の高齢化率は47.4%。広島市全体の約25%と比べて2倍近くありました。
従来どおり収入の上限だけを見ていると、働き盛りの世帯は制度上入れません。
下限を設けたのは、その層を狙って呼び込むためだと予想します。
理由4:区分の名前が「収入」ではなく「関係」で付いている
応募区分は若年世帯・Uターン世帯・地域貢献世帯の3つ。
とくにUターン世帯は「この団地に住む65歳以上の親族の世話をする世帯」と定められています。
お金の多寡ではなく誰とどうつながるかで線が引かれています。
理由5:すでに48世帯が入っている
市によると令和8年8月現在、若年世帯6・Uターン世帯11・地域貢献世帯10・学生21世帯がこの枠で入居しています。
合わせて48世帯。制度が机上で終わっていないことを示す数字です。
ただし団地全体の規模から見れば少数で、成果が出るのはこれからだと予想します。
ここまでは公開資料からの予想であり、市の公式見解ではありません。
出ている部屋は4つ
今回募集されている住戸を並べます。
| 部屋 | 自治会 | 間取り | 広さ | 家賃 |
|---|---|---|---|---|
| 18号棟 1053号室 | 4コア | 2K | 35.91㎡ | 36,500円 |
| 18号棟 1164号室 | 5コア | 3K | 41.85㎡ | 44,600円 |
| 19号棟 733号室 | 10コア | 2K | 37.39㎡ | 40,000円 |
| 19号棟 1133号室 | 10コア | 2K | 37.39㎡ | 38,000円 |
4室とも改良住宅という区分です。
市は「家賃は毎年度見直しがあり、上記家賃は令和8年度の金額です」と注記しています。
面白いのは18号棟1164号室に付いた備考。
「この階にEVは止まりません」と書かれています。この団地はエレベーターが一階おきにしか停まらない設計のため、こうした注意書きが必要になるのです。
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申し込める人の3タイプ
誰でも応募できるわけではありません。
| タイプ | あてはまる人 |
|---|---|
| 若年世帯 | 夫婦の一方が40歳未満/40歳未満の親の母子・父子家庭/40歳未満の単身者 |
| Uターン世帯 | この団地に住んだ経験があり、現在住んでいる65歳以上の親族(3親等以内)の世話をする世帯 |
| 地域貢献世帯 | 現在この団地に住み、基町地区社会福祉協議会の所属団体で役員をしている世帯 |
収入の基準額は住戸の種類で分かれます。
公営住宅なら月額158,000円以上、改良住宅なら月額114,000円以上です。
この「月額収入」は、年間総所得から一般控除と特別控除を引き、12で割って求めます。
なお地域貢献世帯のうち通常の市営住宅に申し込めない単身者には、収入要件がありません。
締切から入居までの日程
| いつ | なにを |
|---|---|
| 2026年8月4日〜8月28日 | 申込受付(持参または郵送・必着) |
| 2026年9月8日 | 面接(中区役所2階・1人15分ほど) |
| 2026年10月以降 | 入居 |
申込書は広島市役所本庁舎5階の住宅政策課で配られているほか、市のサイトからも入手できます。
問い合わせは都市整備局住宅部 住宅政策課 基町住宅担当(082-504-2457)です。
よくある質問
Q1. 学生も申し込めますか?
学生向けの枠はありますが、2026年6月10日時点の市の案内では受付終了です。次の募集時期は公表されていません。
Q2. 友人とルームシェアできますか?
学生枠では可能とされています。1住戸あたりの人数は居室の数が上限。ただし入居後にメンバーを増やしたり入れ替えたりはできません。
Q3. 家賃は据え置きですか?
いいえ。市は毎年度見直しがあると明記しており、掲載額は令和8年度のものです。
Q4. 「改良住宅」とは何ですか?
住戸の種類による区分です。改良住宅は第18号棟の一部(2コアの一部と3〜6コア)と第19号棟。公営住宅は中層の第1〜16号棟、第18号棟の一部(1コア・2コアの一部)、第20号棟が該当します。
Q5. 入居したら何をするのですか?
自治会に入ったうえで、基町地区社会福祉協議会の所属団体で役員になるか、自治会長との面談で決めた地域活動に参加するかのどちらかが必要です。
Q6. 今は何世帯が入っていますか?
令和8年8月現在で若年世帯6・Uターン世帯11・地域貢献世帯10・学生21世帯です。合計48世帯になります。
Q7. 面接では何を聞かれますか?
質問の内容は公表されていません。市の案内には申込後に書類審査と面接を行い入居予定者を決めること、所要時間が1人あたり15分程度であることが書かれています。
Q8. 番組に出てくる自治会長はどんな人ですか?
板井三那子さんという造形作家です。1994年福岡県生まれで、広島市立大学の大学院に在籍しながら2022年度から自治会長を務めています。入居者が面談する相手は、こうした自治会長にあたります。
これから起きそうなこと
放送の8月23日から締切の8月28日まで、動ける時間は5日しかありません。
番組を見てから準備するには、正直かなり厳しい日程です。
ただしこの募集は繰り返し行われています。
今回に間に合わなくても、次の回を待つ手があると予想します。
なお17号棟の建て替えなど団地は再編の途中にあり、出てくる部屋も回ごとに変わります。
実際に申し込む際は、必ず市の公式ページで最新の内容をご確認ください。
まとめ
広島市は基町アパートで特例的入居の募集を行っており、締切は2026年8月28日必着です。
出ているのは4住戸、家賃は36,500円〜44,600円。
申し込めるのは若年世帯・Uターン世帯・地域貢献世帯で、収入には下限があります。
入居後は自治会に加わり、地域活動に参加することが求められます。
その自治会を描く「Dearにっぽん」は2026年8月23日(日)朝8時25分からの放送です。

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