「加害者が今どこにいるか分からず怖い」——ストーカー被害に悩む人にとって、この不安は切実です。政府は、ストーカー加害者にGPS機器を装着させ、被害者に接近した際に通知する新たな制度の検討を始めました。
すでに導入されている韓国の「足輪型」との違いも含めて、現時点で分かっていることを整理します。
この記事で分かること
- 政府が検討しているGPS装着制度の概要
- 韓国の「足輪型」電子監視装置との違い
- カウンセリング義務化など合わせて検討される対策
- 制度が実現するまでの想定される流れと課題
何が検討されているのか
ストーカー被害や詐欺に関する閣僚会議で、ストーカー加害者へのGPS機器の装着など、新たな被害者保護制度の導入検討が本格化していると報じられています。加害者の位置情報をもとに、被害者へ接近した場合に通知する仕組みが想定されています。
GPS装着に加え、加害者へのカウンセリングの義務づけも合わせて検討されているとされ、位置情報の管理だけでなく、加害行為そのものを減らす狙いもうかがえます。
韓国の「足輪型」との違い
韓国では、ストーカーなど一部の加害者に対して足首に装着する電子監視装置、いわゆる「足輪型」の運用が先行しています。取り外そうとすると検知される仕組みで、位置情報を常時把握する点が特徴です。
日本で検討されている制度は、対象者の選定基準や装着の強制力、運用開始時期など具体的な設計はこれから詰められる段階です。韓国のように義務化・常時監視型になるのか、より限定的な運用になるのかは、今後の議論を見守る必要があります。
制度化に向けて想定される課題
- GPS装着の対象者をどの段階・基準で決めるか
- 加害者の人権やプライバシーへの配慮
- 装置を取り外す・破壊するなど悪質なケースへの対応
- 導入・運用にかかる費用や自治体・警察の体制
制度が実現するまでの流れ(想定)
STEP1 閣僚会議での緊急対策の決定
STEP2 制度設計・関連法の見直し検討
STEP3 試行的な導入・本格運用の開始
GPSをつけても、外されたりバッテリーが切れたりしたら意味がないのでは?という疑問もよく聞きます。
その通りで、GPS装着だけで被害を完全に防げるわけではありません。だからこそ、カウンセリングの義務づけや接近禁止命令など、他の対策と組み合わせて運用することが検討されています。
制度化を待つ間も、身の危険を感じたときは一人で抱え込まず、警察相談専用電話「#9110」や自治体の相談窓口にまず連絡することが安心につながります。
本記事の内容は2026年7月時点で報じられている検討段階の情報です。対象者の範囲や運用方法などの詳細は、今後の正式発表で変更される可能性があります。
まとめ
政府はストーカー加害者へのGPS装着を含む新たな被害者保護制度の検討を進めています。韓国の「足輪型」のような常時監視型になるかはまだ分からず、対象基準や運用の実効性など詰めるべき課題も残っています。
- GPS装着は被害者への接近通知を想定した制度
- 韓国の足輪型は先行事例、日本は制度設計がこれから
- GPSだけに頼らず、カウンセリングなど複合的な対策が検討されている
不安を感じている場合は、制度の実現を待つだけでなく、今すぐ利用できる相談窓口の連絡先を控えておくことをおすすめします。

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